犬のトリマーはいつからなれるの?必要な資格やキャリアをご紹介!

スポンサーリンク
トリマー

犬のトリマーの給料や年収などの実態について前回の記事で詳細に説明しましたので、改めてトリマーがどんなお仕事かを分かって頂けたと思います。

それではそのトリマーはいつからなることが出来るのでしょうか?そこの部分を前回は説明していませんでした。

そこで今回は必要な資格やキャリアプランなども含めて、改めてトリマーになるために必要なプロセスを説明して行きます。

トリマーになりたいという方は前回の記事と併せて、トリマーとは何かをご覧頂ければ幸いです。

また、飼い主にとってもトリマーがどのような仕事かを知っておくことは大事ではないでしょうか。

スポンサーリンク

日本におけるトリマーの歴史

日本でトリマーという職業が成り立つようになったのは本当にここ2、30年のことです。

少なくとも戦後すぐの頃は犬は番犬として外でつないで飼うのが当たり前で、手入れをするという概念自体がありませんでした。

1950年代には外国からスピッツをはじめとするさまざまな犬種が輸入されるようになり、経済が復興していくと同時に小型犬を飼う人の数も増えていったのです。

それからJKC(ジャパンケネルクラブ)主催のドッグショーがさかんに行われるようになり、犬種のスタンダードに沿ったトリミングが重視されるようになりました。

1960年代にはマルチーズブームがおこり、長く美しい毛を保つためのお手入れが欠かせなくなり、トリマーという職業が出来ていったのです。

そして2000年代における空前のチワワブーム、テディベアカットブームなどを経て、ペットトリマーは日本で必要不可欠の職業となりました。

トリマーの始まりはいつから?

トリマーと言えばプードルであり、実はトリマーとプードルには切っても切れない関係があるのです。

日本の歴史から溯って更に深い原点へと迫っっていきましょう。

トリマーとプードルの深い関係

プードルはフランス原産となっていますが、起源はドイツにいた犬が祖先だと考えられています。

プードルという名前の由来は「水中でバシャバシャ音をたてる」という意味があるドイツ語の「プーデル」から来ました。

元々プードルは水辺でカモをとる猟犬として活躍し、猟銃で水中に撃ち落としたカモを回収する役割があったのです。

ちなみに、昔のフランスではプードルのことを「カニシュ」と呼び、これは「シャンカナール」という「カモ犬」からきているとされています。

このことからも、プードルが猟犬であったことは間違いないようですが、これこそが実はトリマーの歴史に大きな影響を及ぼすのです。

トリミングの始まりはプードルから

プードルがカモを回収するためには水の中をスムーズに泳ぐ必要がありますが、水の中では海洋生物でない限り水中での動きは当然鈍ります。

そこで、水の抵抗を少しでも抑えようと心臓や足の関節など大事な部分のみを残して、それ以外の部分は体の毛を刈るようになりました

また、自分の犬だと一目で分かるように個性を出した独特なカットスタイルが生み出されるようにもなり、これがトリミングの始まりだとされています。

水面から出る尻尾の先のポンポンは犬がどこにいるかの目印となり、それぞれ形を変えることで誰の犬なのかすぐに分かるようにしていたのです。

これがトリミング及びトリマーの始まりであり、人間以外の動物をカッティングするという発想の原点となりました。

フランスで「抱き犬」として人気に

さらに16世紀にはフランスの上流社会で人気となり、小型化されたミニチュアプードルが抱き犬として流行しました。

この頃から、トリミングの技術を駆使しておしゃれを楽しむことが貴族の文化として定着していったのです。

18世紀にはトイプードルが作出され愛玩犬としての地位を確立しており、ルイ16世はトイプードルが大のお気に入りだったとのこと。

この頃にはすでにトリマーは欠かせない存在となっていますが、こうしてみるとトリマーはかつては貴族の嗜みだったのですね。

元々は高級な贅沢品だったものが今では一般化して普及しているという歴史は何とも感慨深いものがあります。

トリマーになる為に必要な資格とキャリア

さて、それでは本題に入りますが、トリマーになるにはどのような資格とキャリアが必要なのでしょうか?

ここではその具体的なプロセス・方法論をじっくり説明していきましょう。

方法は2つ

トリマーになる具体的な方法は大まかに分けて2つあり、1つがスクールに通うこと、もう1つが働きながら学ぶことです。

最短でなろうと思えば後者が最も早く、中卒でもペットサロンやショップでバイトという形ながら経験を積むことが出来ます。

こちらは古くからある徒弟制ですが、メンター(師匠)との相性が非常に大事になるのでしっかり見極めてくださいね。

ここでメンター選びを間違えると、どんなに技術が優れていても人間的にダメなトリマーになってしまうこともあります。

そしてスクールに通うことですが、現在ではどちらかといえばこちらの方が一般的で、専門学校や短大などで学ぶのがいいでしょう。

ただし、スクール選びを間違えると悲惨なことになるので、キャンパスや体験入学などをした上で慎重に選びましょう。

なので、今現在のところだと最短でもやはり20代前半でなる方が多いと思われます。

必要な資格は民間資格

以前にも犬の資格の記事で書きましたが、動物関連の職種で国家資格があるのは獣医師のみで、トリマーに必要な国家資格はありません。

団体やスクールが独自の認定基準をつくって試験を行う民間資格であり、その種類はスクール毎に異なっています。

例えば東京愛犬専門学校では大規模な畜犬団体のジャパンケネルクラブの推薦指定校であり、これがすごく重要なポイントです。

ジャパンケネルクラブ推薦指定校ということは卒業時に公認の資格が取れることを意味し、かなり就職に有利に働きます。

他のスクールにもこうした資格はありますが、レベルが明確ではないのでよくわからず、あまり参考になりません。

スポンサードリンク

あくまでも、大事なことは資格以上にスキルと実績であり、資格は目安程度でしかないと思っておいてください。

大事なのは資格を取った後

最終的なところでは、やはり資格を取った後にどのようなキャリアを積んでいくかが大事になってくるのです。

就職する前よりも就職した後が大事と言いますが、それはどの仕事においても言えることであり、トリマーも例外ではありません。

動物病院であろうとペットショップであろうと、どこで働こうとうまく行く人とそうでない人とに分かれるのではないでしょうか。

資格を取ったからいいトリマーなのではなく、その資格に見合う実績とスキルがあって初めて一流のトリマーになれるのです。

いかにして稼ぎを作って行くかこそが最も大事なことですから、ここがきちんと出来ていないと意味がありません。

なので、資格を取った後どのようなキャリアを歩んで行くのかをきちんと将来設計を立てておいてくださいね。

トリマーに必要な心構え

さて、ここまで説明した上で、本当に大事なのはトリマーに必要な心構えです。

本当の資格は形ではなく心の中にこそあり、ここではそのトリマーに必要な心構えを説いていきましょう。

大事なポイントは6つ

トリマーに向いているとされる人の大事なポイントは6つあり、以下を持ち合わせている人こそがトリマーに向いています。

  1. 犬が大好き
  2. 手先が器用である
  3. 社交的である
  4. センスがある
  5. 周囲に細かい気遣い・気配りが出来る
  6. 責任感がある

以上の6つとなりますが、最初の「犬が大好き」以外はどの仕事においても必須の社会人として大事なスキルではないでしょうか。

実はこれらはほとんど後天的な努力や意識次第でクリアできるので、後は本人の心がけと行動次第です。

特に最初まだ仕事ができないうちは社交的なコミュニケーション力と周囲への細かい気遣い・気配りが大事になります。

そして何よりもどんな辛い状況でもやり遂げる責任感の強さ、これこそが最も大切ではないでしょうか。

柔軟性と先見性

最初の心構えが出来て実績を積んだら、次に必要なのは柔軟性と先見性で、これが出来たら一流と言えるでしょう。

柔軟性とはトリマーの立場にこだわらず、常に目の前のことに臨機応変に対応できるフットワークの軽さです。

トリマーの仕事と言っても、様々な状況が想定しうるわけであり、ネガティブシミュレーションは大事になります。

また、その臨機応変さと同時に10年後・20年後を見据えた先見性・将来性も養っておいてください。

職場は決して学校ではなく手取り足取り教えてくれないので、自分で掴んだ仕事は自分でものにしなければなりません。

将来にしても、コンサルティングを頼まない限り自分の将来は自分で切り開いていく他はなく、他人は当てにならないのです。

常に先々を見据えた行動を心がけていけば、一流のトリマーとして大成するのは難しいことではありません。

ジェネラリストよりもスペシャリストになれ

その上で、最も大切なことはジェネラリストよりも一芸に秀でたスペシャリストになれということで、これは声を大にして言いたいところです。

日本はよく全てを万遍なくこなせるジェネラリストはいても、一つの分野をとことんまで極めたスペシャリストが少ないと言われます。

これは日本の教育自体が画一的なことや社会の求めるものが都合のいい社畜であるためになおさらそういう傾向が生まれるのでしょう。

しかし、今は会社に個人が依存するのではなく、個人が独立を果たし組織と横並びで仕事する一億総芸能人時代へ突入しました。

そこにおいて大事なのは従来のジェネラリストではなく、この分野ならこの人というスペシャリストなのではないでしょうか。

トリマーにおいてもそれは例外ではなく、ある程度の雑務に対応しつつも中心はあくまでトリミングの専門家であってほしいものです。

細分化した今だからこそ、他の追随を許さないレベルまで極めた専門家こそが求められていることを覚えておいてください。

多様化するトリマーの仕事

現在のトリマーはペットのトリミングをしたりブリーダーとしてドッグショーに出陳したり外で活躍したりと、その働き方は多様化しています。

ペットショップでは、一般の飼い主さんから預かった犬をカットするため、見た目の可愛さや生活のしやすさを重視するのです。

また、ドッグショーでは犬種の理想とする形を作り出すことが目的なのでスタンダードに沿った高いカット技術が求められるでしょう。

外に出られない老犬のために自宅まで出向いてカットをするトリマーは危険が少なく手早く仕上げる方法を身につけないといけません。

日本人トリマーは手先の器用さで海外から高い評価を受けているため、日本で仕事ができれば海外でも充分働いていけるはずです。

どんな働き方がしたいのかそれぞれ好きなように選ぶことができるのも現代トリマーの魅力でしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は前回の記事からさらにトリマーとは何かを深めて掘り下げて、どのような資格やキャリアプランが必要かを問いました。

人類の道徳的意識の高まりとともにペットたちの社会的地位も向上しているので、今後のトリマーには犬を「大切な家族」として扱うことが求められるようになるでしょう。

より深い知識と技術が求められるようになり、ただカットをするだけではなく動物の心や気持ちを重視したトリミングが主流になっていくはずです。

そして何よりもトリミングにおいては誰にも負けないという自負心こそがスペシャリストの海外でも通用するトリマーを生み出すことになります。

大変なこともたくさんありますが、それだけやりがいが大きいのもトリマーの仕事なので、トリマーを目指している人はぜひチャレンジしてみてください。

タイトルとURLをコピーしました