さて、今回は久々に犬の散歩・遊びについてガッツリと書きますが、その中でまだ触れてなかったのが「ドッグラン」です。
皆様の中には「愛犬を自由に走らせてあげたい」「いつもと違う環境で遊ばせてあげたい」等とお考えの飼い主さんは多いのではないでしょうか。
そんなときにおすすめしたいのが「ドッグラン」ですが、知識や免疫がない方には以下のような不安が挙げられます。
- うちの子でも大丈夫かな?
- ルールやマナーはどうなっているの?
- 利用料金は幾らなの?
- 犬が大怪我したりしないの?
こういった疑問が多々挙げられるかと思われ、実際「知る人ぞ知る」レベルになってしまっているのが歯がゆい所です。
そこで今回はドッグランを安心して楽しむため、飼い主が知っておくべきマナーや事前に確認するポイントをじっくり解説しましょう。
ドッグランとは何か?
ドッグランとは読んで字の如く「犬が走る」「犬を走らせる」という意味の、自由に遊ばせてあげられる隔離されたスペースです。
1980年代にニューヨークで誕生し、正式名称はでは「ドッグパーク(dog park)」と呼ばれています。
日本でも公園・ショッピングモール・アミューズメント施設・パーキングエリアなど様々な場所にドッグランが併設されているのです。
ドッグランは愛犬のストレス発散や運動不足の解消はもちろんのこと、犬同士で遊ぶことによって社会性を学ぶ場としての役割があります。
そして何より、散歩コースのように周囲を気にせず好き放題伸び伸びと遊ぶことが出来る所ではないでしょうか。
散歩コースだと、どうしても近所迷惑や交通事故といった外的要因によって思うように遊べないことがあります。
また、コースがマンネリ化しがちなので犬も退屈になりますが、ドッグランだとそれが一気に解消されるでしょう。
歴史自体は浅いものの、障害者用と同じようにペットに配慮された作りがとても素晴らしい利用施設です。
ドッグランを利用前に必ず確認すること
ドッグランを利用する前に飼い主としてしっかりと確認しておくべきことは当然あります。
ここではその中でも特にこれは絶対に必要ということを箇条書きにしますので、守って下さい。
利用規約
当然ですがドッグランには施設毎の「利用規約」がありますので、利用する場所の利用規約は必ず事前にチェックしておいいて下さい。
特にワクチン接種の有無については厳しく定められており、1年以内の証明書(狂犬病ワクチン/混合ワクチンなど)を必要とする施設がほとんどです。
ここできちんとワクチン接種を受けた証明書がないと、まず施設を出禁になって門前払いを食らってしまいます。
また、ワクチンの証明書等があっても、下記のようなケースで利用できないことがあります。
- 噛み癖が酷い犬
- 気性の荒い犬や好戦的な犬
- 発情期の犬
- 伝染病や皮膚病疾患のある犬
つまり健全でない犬はその段階で施設利用を弾かれることになるので、絶対事前の確認をしてくださいね。
持ち物
利用する施設によっても異なりますが、下記はドッグランに持参する代表的なリストです。
- 鑑札
- 狂犬病やワクチン接種の証明書(1年以内)
- リード・首輪またはハーネス
- 水(犬の飲み水やおしっこを流すため)
- マナー袋やビニール袋(うんち用の袋)
- タオルやウェットティッシュ
- オモチャ・おやつ(施設によっては不可のところもあります)
- マナーベルト(特にマーキングなど排泄に問題がある場合は必須です)
ドッグランを利用するにあたって、これらの持ち物は基本マストとして携帯して下さい。
基本的には散歩に必要なものばかりですが、それに加えて提出しなければいけないものもあります。
事前準備を怠ったせいで門前払いを食らったなどということのないようにしましょう。
利用料金
そしてこれが1番大事ですが、施設の利用料金は絶対に確認して最適な方法を選んで下さい。
頻繁に利用するのか、それとも月に1・2回程度でいいのかという頻度によって利用料金が変わります。
施設によっては会員制の場所もあるので、頻繁に利用したい方であれば会員制の方がお得でしょう。
逆にそんなに利用しないのであれば会員制ではなく普通料金の方がお得ではないでしょうか。
飼い主の経済事情もあると思うので、その辺りは金銭事情を相談の上で意思決定を行ってください。
月のランニングコストとして考えると、これも結構バカになりませんからね。
ドッグラン利用中のルール・マナー
ドッグランはたくさんの人が利用する共用施設であり、あなた個人だけが利用するスペースではありません。
同じ空間に居る他の方々が安心・快適に利用できるよう飼い主さんはルールを守って責任ある行動をしましょう。
以下利用中のルールとマナーを書いていきます。
出入りは必ずリード
ドッグランの出入りは必ずリーダーウォークでお願いします。
扉の開閉時に他の犬が飛び出さないように十分注意して入場・退場を行いましょう。
この時リーダーウォークが出来ていないと他の犬や人を襲う可能性もあります。
トイレは必ず確認
場内にトイレがある場合は入ってすぐ愛犬に確認させ、トイレがない場合は入場前に済ませておくようにしましょう。
場内で排尿してしまった場合は施設のルールに従い飼い主さんが対処しますが、糞の場合は必ず飼い主が持ち帰る決まりです。
このルールを叩き込んでおかないと、後々痛い目を見ることになります。
玩具とおやつ
ペット用の玩具とおやつも持っていっていいかどうかの確認をしておきましょう。
まず玩具ですが、施設によっては使用を禁止しているところもあります。
持ち込みOKでも愛犬が他の犬のオモチャを横取りしてしまった場合、すぐに取り上げて持ち主さんに返しましょう。
次におやつに関してはほとんどの施設でおやつの持ち込みを禁止しています。
おやつの臭いが原因で他の犬が興奮してトラブルになってしまうという危険があるためです。
外の利用施設はあくまでも公共のものであることを心がけて下さい。
愛犬から目を離さない
ドッグランでは複数の犬が一緒になって遊んでいますので、沢山の人が居るときは見失う可能性もゼロではありません。
愛犬が他の犬に迷惑をかけたりかけられたりといったトラブルを未然に防ぐため、目を離さないようにしてください。
一番いいのは首輪かハーネスにGPSをつけておいて、どこにいるか分かるようにしておくことです。
見失っても直ぐに確認出来るので、監視の目は常に光らせておきましょう。
他の犬との接触はなるべく行わない
ドッグランに来ている犬たちは人懐っこくみえても実はかなり臆病だったり、手を出して突然噛みついたりすることがあります。
飼い主によって育てられた犬の性格が異なるため、いわゆるモンスターみたいな未知との遭遇だと思って下さい。
どうしても他の犬を触ったり抱っこしたい場合、必ずその飼い主に許可を得て打ち解けてからにしましょう。
ましてや今コロナ禍にありますから、必要以上に触れ合わずソーシャルディスタンスを保つのが賢明です。
写真・動画の撮影は周囲に許可を取る
愛犬が楽しそうに遊んでいる姿を写真や動画で撮り、SNSやネットにアップすることもあるでしょう。
しかし他の飼い主さんと一緒に撮った写真や動画の場合、SNSやネットにアップして良いかどうか必ず許可を取るようにしてください。
また、施設によってはそういった撮影及びアップロードを禁止している所もあり、罰金を取られることもあります。
今只でさえ個人情報保護の関係でプライベートをネットに晒すことが躊躇われる時代です。
無用な炎上を避ける為にもきちんと許可を取り、公序良俗を守って撮影を行いましょう。
ドッグランの種類
ドッグランには色々なタイプがあるので、ここでは代表的なタイプをご紹介します。
ぜひ愛犬と飼い主さんに合ったドッグラン施設を探してみてください。
広いタイプ
「フリーエリア」「オープンスエリア」と呼ばれ、犬の大きさに関係なく一緒に走り回れるエリアです。
広々とした場所で愛犬と思いっきり遊びたい飼い主さんにおすすめで、大体公園などがこれに類します。
ただし、犬がどこへ行ったか分からなくなることもあるので、その点は注意してください。
地面の素材の違い
犬が走り回る地面の素材もさまざまで「土」「天然芝」「人工芝」「ウッドチップ」などがあります。
テニスコートの分類と似たところがあり、犬にとって遊びやすい・遊びにくいがこれで変わってくるのです。
普段のお散歩で慣れた足場を選んであげるのも、あまり遊んだことのない足場で好奇心を刺激してあげるのも良いでしょう。
屋内にあるドッグラン
屋内型ドッグランは天候を気にすることなく利用することができます。
犬が滑らないようクッションフロアになっているところが多く、中には屋内と屋外の両方が楽しめるドッグラン施設もあるのです。
ただし、設備投資にお金をかけているので利用料金が高いということは承知の上で利用して下さい。
キャンプ場併設のドッグラン
キャンプ好きな愛犬家の方なら、ドッグランが併設されたキャンプ場がおすすめです。
このようなキャンプ場はテントやキャビンで犬の宿泊がOKのところが多く、大自然の中で愛犬とゆっくりくつろげます。
しかしキャンプ型の場合事前の予約と利用料金が必要になるので、その点をご了承の上で活用して下さい。
大阪でおすすめのドッグラン5選
さて、それではここで大阪でおすすめのドッグランを5種類厳選で紹介していきましょう。
他にも色々ありますが、本稿で特におすすめできる大阪のドッグランは以下の5つです。
309美原ドッグラン
大阪府堺市で犬と思いきり遊べる「309美原ドッグラン」は約600坪もある最高のドッグランです。
敷地にはフリーエリア・小型犬専用エリアの他に貸切エリアがあるのが魅力ではないでしょうか。
貸切エリアは子犬や他の犬が苦手な場合にぴったりで、お友達同士でドッグランを楽しみたい時にも貸切エリアは重宝するでしょう。
とにかく目的に応じて使い分けが出来るのが最高の魅力です。
GRASS DOG&CAT てんしば店
大阪の天王寺駅すぐの天王寺公園内にある、ハルカスが見えるドッグラン「GRASS DOG&CAT てんしば店」はアジリティーがあります。
いつもとは違ったドッグランを楽しむことが出来、犬が立ち入る場所はなめても安全なバイオウィルクリアで清潔感は抜群です。
特にコロナ禍で中々外に出づらいとか感染しないようにとお考えの方にはおすすめでしょう。
Dog Amusemrnt迎賓館
大阪府大阪市北区の大阪アメニティパークの近くにあるのが「ドッグアミューズメント迎賓館」です。
室内ドッグランやペットホテル、トリミングなどのサービスが整ったワンちゃんの総合施設となっています。
室内のドッグランなので、お天気を気にせず遊ぶことができますが、利用料金がやや高めなので注意しましょう。
花園中央公園
東大阪市が所有する「花園中央公園」はとても大きな公園ですが、大型犬エリアと小型犬エリアに分かれています。
「花園中央公園」は有名な東大阪市花園ラグビー場の近くにあり、ラグビーが好きな飼い主の方なら「花園」で走るワンちゃんの姿に気分が上がるでしょう。
何より無料で利用できる所が最大の強みであり、天気に左右されなければ遊び場としてはうってつけの場所です。
ショウ君パパのドッグカフェ
派手な巨大看板が目印の「ショウ君パパのドッグカフェ」はオールシーズン快適に遊べる室内ドッグランです。
カフェスペースを囲むようにドッグランがあり、平日は21時、土日祝なら22時までと、遅い時間までオープンしています。
日中忙しい飼い主の方も夜のお散歩がてらにゆっくりすることが出来るでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ドッグランは愛犬と飼い主さんが一緒になって楽しむ場所ですが、これは他の犬と飼い主さんにも言えることです。
ドッグランは共同の施設であるという認識をしっかり持ち、施設のルールを守って楽しい時間を過ごしてください。
今回は記事の関係上大阪のみ厳選で紹介しましたが、全国探せば幾らでもこのようなドッグランはあります。
犬を遊ばせるための施設がきちんとあることを知れば、また楽しく遊べるのはないでしょうか。
コロナ禍なので幾分厳しい状況ですが、気をつけてご自身に合ったスペースを選ぶことが大切です。