大型犬の飼いやすい犬種は何?海外で大型犬が人気を誇る秘訣を解説!

スポンサーリンク
大型犬

小型犬・中型犬の飼いやすい犬種を紹介してきたので、今回は大型犬の飼いにくい犬種を飼いましょう。

しかし、今回は今までとはやや切り口を変え、日本の大型犬5種と海外の大型犬5種を厳選します。

つまり、視点を日本のみならず海外にも向けてみようという試みを今回は行うのです。

日本では小型犬が人気ですが、日本の常識は海外の非常識ということを思い出しましょう。

元々日本には海外のようなペット文化は存在していなかった国で、知識・技術共に遅れています。

海外では逆に小型犬よりも大型犬の方が人気であるという厳然たる事実があるのです。

そこで今回はランキング形式での紹介と共に大型犬が海外で人気を誇る秘訣を解説します。

Think grobally, act locally.(地球規模で考え、足下から行動を起こしなさい)の精神で行きましょう。

スポンサーリンク

大型犬が日本であまり好まれない理由

日本では大型犬よりも小型犬が好まれ、海外では大型犬の方が好まれる傾向にあります。

ここではまず日本で大型犬が然程好まれない理由を改めて書いておきましょう。

総合的なコストパフォーマンスが悪い

1番の理由は総合的なコストパフォーマンスが悪いということです。

再三書いてきましたが、大型犬はどうしても小型犬・中型犬に比べてランニングコストが倍以上かかります。

小型犬と比べて年間で数万~十数万、生涯費用では10万~100万円以上の差が生じるのです。

しかも、それだけコストがかかる割に寿命は短めですから、細く長くというわけにはいきません。

治療代やトリミング代・施設利用料も跳ね上がる上に餌代もバカ高いのでどうしても不人気です。

また、大型犬の飼育には広いスペースが必要になるため、大型犬といえば外飼いというイメージが強いかもしれません。

ペット飼育のリテラシーが海外に比べて低い

これも再三強調していますが、日本はペット産業がニッチであり、リテラシーが海外に比べて低いのです。

一部のプロフェッショナルを除いて日本では警察犬や猟犬以外にペットを飼う意味を考えていません。

所詮日常になくても構わない消耗品・贅沢品程度にしか考えておらず、ペットフードなども国産のものは粗悪品ばかりです。

ですから、実態として大型犬が何故海外で人気なのか?ということすらも分かっていない人が大半を示しています。

こうしたペット飼育の環境並びに知識・技術面のいずれにおいても海外に比べて劣っているのが現状なのです。

広い飼育スペースがない

大型犬を飼うにはそれなりのスペースが必要ですが、日本には一軒家以上でなければそんなスペースはありません

一軒家にしても田舎の山奥や豪邸でなければ、ほとんどが民間の狭い集合住宅です。

ですから、どうしても狭いスペースで飼うことを余儀なくされ、室外のハウスで飼うことになります。

また、日本の家庭では大型犬が遊べるだけの十分なスペースが確保されておりません。

そして何より運動量の多さについていけるだけの飼い主の肉体・精神面が十分にないのです。

そうした事情から日本では大型犬がどうしても敬遠され小型犬ばかりが人気を集めるのでしょう。

日本で人気の大型犬5種

日本では不人気気味の大型犬ですが、そんな状況でも人気の大型犬5種を紹介していきましょう。

日本で人気の大型犬ベスト5はこちらです。

第1位:ラブラドールレトリバー

日本で圧倒的な人気を誇る大型犬種がラブラドールレトリバーです。

優しい性格と知能の高さ、おだやかで愛らしい顔つきは飼い主を幸せな気持ちにしてくれます。

抜け毛に悩まされる飼い主の方が多いのでブラッシングをしっかりしてあげてくださいね。

人間と遊ぶのが大好きなので、できるだけ犬と一緒に遊べる時間をとれる方におすすめの犬種です。

逆に言うと、ラブラドールレトリバーは時間を取れない人には向きません

第2位:ゴールデンレトリバー

街でもよく見かける人気犬種であり、学習能力が高く優しくて穏やかな性格をしています。

ラブラドールレトリバーと比べ被毛が長いので、よりゴージャスな印象があるのではないでしょうか。

血統は「英国ゴールデンレトリバー」と「米国ゴールデンレトリバー」の2種類があります。

映画で貴族・超富裕層が飼っているタイプの犬種はこちらになるでしょう。

しかし、その分お金もまた大量に飛んでいくので経済的な余裕がない人には不向きの犬種です。

第3位:シベリアンハスキー

オオカミのような凛々しい表情と優しくて穏やかな性格が人気の犬種です。

漫画『動物のお医者さん』の影響で一躍人気犬種となり社会現象になったことを覚えている方も多いのではないでしょうか。

スキンシップ不足や運動不足になるとストレスを感じてしまうので、そこさえ気をつければ大丈夫となります。

ブラッシングなどでフィジカルコンタクトを取る」「散歩はこまめに連れて行ってあげる」に気をつけてあげてください。

少なくともペットに細かい気遣い・気配りの出来ない方には向いていません。

第4位:スタンダードプードル

大きな身体をしているスタンダードプードルですが、賢くて優しい性格の持ち主です。

おっとりした表情とは裏腹に運動神経も良いので、芸を覚えさせたりアジリティ競技への参加も楽しめます。

しかし、トリミングなど手入れが非常に大変で、月々のコストが1万以上はかかってしまうのです。

また、元々狩猟犬である為に運動をさせなければならないことを覚えておきましょう。

これらの点を守ることが出来れば、上手いことしつけが出来るのではないでしょうか。

第5位:バーニーズマウンテンドッグ

可愛らしく愛嬌のある顔立ちとゆったりとした雰囲気が人気の犬種です。

子犬のときはやんちゃですが、成犬になると落ち着いた立派な家庭犬になります。

被毛は長く、抜け毛も多いのでとくに換毛期はブラッシングに時間がかかるので注意しましょう。

大型犬の中でも寿命が短い犬種なので、信頼できる獣医師に定期的に診てもらうようにしてください。

大型犬の長短が全て詰まっている犬種です。

フランスで人気の大型犬5種

今度は海外で人気の大型犬5種を紹介していきますが、国が多いので1つに絞ります。

今回は日本と親和性のあるフランスの人気大型犬ベスト5を紹介しますので、ご覧下さい。

第1位:オーストラリアンシェパード

スポンサードリンク

オーストラリアという名前とは裏腹にアメリカ・カリフォルニアを原産とする犬種です。

とても忠実で飼い主さんを喜ばせることが大好きなその性格から「飼い主の望んでいることを第6感で察することができる犬」ともいわれています。

温厚で優しく、飼い主にも忠実です。活動的で遊び好き、保護本能に富み愛情深いので、家族としていっしょに暮らすのにも適しているのです。

広大な農場で羊の群れを扱うことに長けていただけあって、的確な判断力と疲れ知らずのスタミナ、いかなる天候のなかでも任務を遂行できるタフさがあります。

フランスでは農業が発達しているることもあり、トップの人気を誇っているのです。

第2位:ベルジアンシェパード

名前の通りベルギー原産の犬種で、日本ではあまり知られていませんが、元々は作業用の犬種でした。

外見よりも能力を重視した繁殖が行われていて外見はバラバラでしたが、19世紀頃になると作業の近代化により仕事がなくなり、数も激減しています。

それだけに希少価値も高く、近年は警察犬や麻薬探知犬・介助犬・聴導犬・セラピー犬としても広く活躍しているのです。

容姿の良さからペットやショードッグとしても人気が高く、世界中で多く飼育されています。

日本でも実は人気なのですが、その人気が「知る人ぞ知る」のレベルに留まっているのが何とも歯がゆい所です。

第3位:スタッフォードシャーブルテリア

体長が体高よりもやや長く、ガッチリとした骨太で筋肉質の体格を持つ大型犬です。

頭と開口部が大きく、耳は半立ち耳、しっぽは中ぐらいの長さで垂れています。

性格は明るく人懐っこく無邪気で、飼い主と家族が大好きなので、面倒見甲斐があるのではないでしょうか。

しかし一方で飼い主に対しては大変従順ですが、売られたケンカは買うタイプです。

それ故他犬や小動物に対しては攻撃的になることがあるため注意が必要であることを覚えておきましょう。

第4位:ゴールデンレトリバー

日本では2位にランクインしたゴールデンレトリバーですが、フランスでは何と4番目の人気です。

もっとも、五指に入る程の人気を誇っているのですから、それはそれで凄いことではあります。

基本的な説明は割愛しますが、海外の場合ゴールデンレトリバー以上の優れた大型犬があるのではないでしょうか。

同時にこのことが如何に日本が大型犬に対して無知であるかを逆説的に示しています。

第5位:ジャーマンシェパード

以前の記事でも説明したように、警察犬として有名なジャーマンシェパードもランクインしています。

日本では五指に入っていませんが、海外では五指に入る程の人気を誇っていることが分かるでしょう。

ドラマなどでも度々見かける犬種なので、それだけ立派な正統派の犬種ということです。

海外ではやはり人気を置く基準が違っていることが証明されました。

海外で大型犬が人気を誇る秘訣

ご覧の通り、海外と日本では人気の大型犬のランキングが全く違いますが、果たしてその秘訣は何でしょうか?

ここでは改めてその秘訣について迫ってみます。

徹底した飼育環境が整っている

日本と比べると、犬の飼い方そのものが決定的に違っていて、徹底した飼育環境が整っているからです。

特に動物福祉が進んでいるヨーロッパでは犬を飼ったら、すぐにトレーナーを雇って訓練をするのが常識となっています。

また、犬の訓練は犬が元気なうちはずっと継続され、特にヨーロッパでは基本的にペットショップで犬を購入することはありません。

容易に犬を飼ったりはせず、犬種の特性をよく知り適切な知識を持って飼うことが当たり前となっています。

一方日本では容易にペットショップで犬を購入してしまうので、何の知識もないままに犬を飼ってその後の問題行動に悩む飼い主さんが多く居るのです。

小型犬なら扱いやすいとは考えていない

逆に考えてみると、何故日本では小型犬の方が人気なのかというと、配下の下僕扱いにしやすいからです。

このような考え方は犬の行動を人の力で抑え込んでいるように見え、これが仮に大型犬なら物理的な力で制御できないことは明らかでしょう。

日本人は根本的にこの辺りのリテラシーがない民族なので、問題行動を起こした時の対処法を理性的に考えられません

そもそも、犬が問題行動をとるようなら、なんらかの対策が必要なはずです。

要するに潜在意識の部分でペットを邪魔者扱いしているわけであり、これでは日本でペット文化がニッチ扱いされるわけですよ。

戦闘民族と考えているから

そして3つ目に、海外は日本とは違って常に自由を巡る闘争が隣接した国同士で行われてきました。

それ故に人間のみならず動物も戦力の一部と考えて、早めに育てる文化を創り上げていたのです。

日本では到底考えられない文化であり、逆にいえば日本の警察犬などは全部海外の猿まねに過ぎません。

そう見ていったとき、海外では小型犬は戦闘民族とは認めづらく、戦力として役に立たないのです。

やはり戦闘民族たるもの強さと大きさは比例するので、そもそものキャパシティが違います。

ここが恐らく日本と海外の決定的な大型犬に対する考えの違いではないでしょうか。

お金など微々たる問題

こうして見ていくと、海外ではペットに出すお金など何の苦にもならないのです。

唯一、小型犬に軍配があがるのは餌代ですが、これは大型犬ほどお金はかかりません。

しかし、小型犬ならではの遺伝疾患も多くあるので、病院代までも含めると差はそんなにないのです。

冒頭では数百万の差がつくと書きましたが、海外ではそんなレベルの差など小さいものだとしか考えません。

日本とアメリカではお金に対する考え方が根本から違っているのですから当然でしょう。

逆にいえば、お金のことを気にするようなせせこましい人間はペットを飼わない方が良いということです。

まとめ

いかがでしょうか?

これまでやや否定的に論じてきましたが、大型犬には大型犬なりの飼うメリットが沢山あるのです。

日本程度の狭い知識と価値観で考えるから上手く行かないのではないでしょうか。

逆に言いますと、海外へ視野を広げれば実は小型犬・中型犬・大型犬の区分など大した問題ではないということです。

小型犬だから中型犬だから大型犬だからなどと囚われず、思考の枠を外して考えていきましょう

そうすると、大型犬を飼う意味が改めて見えてくる筈です。

タイトルとURLをコピーしました