ジャーマン・シェパード・ドッグの性格を徹底解剖!その格好良さは本物か偽物か検証

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ジャーマン・シェパード・ドッグ

ジャーマン・シェパード・ドッグは以前にも警察犬の記事で紹介したことがあった犬種です。

警察犬や軍用犬などのイメージが強く、よく刑事ドラマなどでも用いられるので怖そうと思われることも少なくないでしょう。

しかし、実はその性格はとても格好良く、中々の強者なのだともっぱらの評判です。

今回はそんなジャーマン・シェパードの格好良さが本物なのか偽物なのかを検証していきます。

警察犬に選ばれるだけの犬である根拠が何よりもここにある筈です。

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ジャーマン・シェパード・ドッグの歴史

ジャーマン・シェパード・ドッグというと、警察犬としての活躍・功績があり、尚且つ世界中で人気の高い犬種です。

そこで作られた外向けのパブリックイメージとは逆で、実はその歴史はそれほど長くありません。

起源は1800年代とされ、「ジャーマン」という名前から分かる通りドイツが原産国です。

今でこそスーパーエリートのイメージが強いですが、元々は羊を集めて移動させたり群れを外敵から守る役割を担う牧羊犬として生まれました。

「シェパード」という言葉自体に「羊飼い」という意味があり、ハーディングドッグとして活躍していたのです。

19世紀末には、勇敢な気質を持ち、運動神経や知性の高い個体を中心に繁殖を進め、より優れた使役犬へと改良されました。

第一次世界大戦頃から軍用犬や見張り(番犬)として活躍したことから世界中に認知されるようになったという驚きの歴史があります。

皮肉なことに戦争の歴史がかえってジャーマン・シェパード・ドッグの地位向上を果たしてしまったのです。

爆発的に人気を集めたジャーマン・シェパード・ドッグはどの語乱繁殖が行われ、様々な個体が数多く生まれました。

現在では人気が落ち着き、本来の温和で聡明な従順性の高い個体が増えました。

警察犬・麻薬探知犬・災害救助犬・爆発物探知犬・盲導犬と様々な場面で優秀に働きながらも愛玩犬として可愛がられる存在になりました。

ジャーマン・シェパード・ドッグの外見の特徴

ジャーマン・シェパード・ドッグの外見は非常にたくましく力強さと活力に溢れており、非常に力強く鋭敏な印象を与えるでしょう。

狼のような風貌だと言われることもありますが、元々犬自体が狼の亜種というか派生形で1番濃く受け継いでいるのかもしれません。

平均的な体重は34~43kg。体高は55~66cm、カラーはブラック&タン・ホワイト・ブラック・クリーム・イエロー・ソリッドグレーなどがあります。

の長さについても以前はワイヤーヘアードやロングヘアードもいましたが、今ではほとんどの国でショートコートのみ認められています。

体を横から見た時にお尻の方が少し下がっているような格好になっており、後ろ足の飛節は直角以上に角張っているのが常です。

頭部は細めで口吻がやや長く、アーモンド型の目と直立した耳を持ちます。

鼻に向けてスッと流れるような顔つきは、ジャーマン・シェパードの精悍で聡明な印象を高めているでしょう。

ジャーマン・シェパード・ドッグの性格

ジャーマン・シェパード・ドッグの格好良さは何よりもその性格にあると言われています。

ここではその格好良さが果たして本物か偽物かを具体的に検証していきましょう。

自信に満ちていて落ち着いた性格

ジャーマンシェパードはとても落ち着きがあり、堂々とした歩き方からは自信どころか威厳すら感じられます。

しかしこの自信と落ち着きはいわゆる生来の男前さにあるわけではありません。

何もしなくてもこのような性格になるわけではなく、育て方ひとつでガラリと変わります。

元々は警戒心が強く臆病な性格であり、それが番犬としての適性があるわけです。

なので、早い段階でこの警戒心を解いてあげないと恐怖からよく吠える犬になってしまう可能性があります。

賢くて飼い主に対して忠実

警察犬や使役犬として第一線で活躍をしている犬種であり、とても賢く飼い主に対しても忠実です。

賢い分、飼い主のことを下に見てしまったら言うことを聞かない犬になってしまうので、しっかりとしたしつけを行う必要があるでしょう。

しかし、この性格もまた警戒心の強さ故に飼い主以外を信じられないという不安から来る後天的なものです。

なので、性格の殆どが先天的なものではなく後天的な習得で培われるものだということを忘れないでください。

しつけが全てであるということを決して忘れずに育てていくようにしましょう。

頑固故に警戒心が強い

序列意識が強く、頑固な一面もまた見られますので飼い主が確固たる態度で自信を持ってしつけをする必要があります。

警察犬・軍用犬となるレベルの犬ですから、きちんとした自意識を持ってしつけをしてください。

日本犬の武士道精神とはまた違う騎士道精神をお持ちの犬であり、奥底は凄くストイックな性格です。

生半可なしつけでは絶対に靡きませんので、どんな時も毅然とした態度で接しましょう

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厳し過ぎるのもいけませんが、ここぞという所でビシッと締めるようにしていくことが大事です。

ジャーマン・シェパード・ドッグを飼う際の注意点

こうして見ていくと、ジャーマン・シェパード・ドッグの格好良さの秘訣が後天的に得られるものだと分かります。

それでは改めてジャーマン・シェパード・ドッグを飼う際の注意点を書いておきましょう。

散歩の頻度

運動が大好きで持久力と体力があるので、朝夕の2回、最低でもそれぞれ1時間程度の散歩が必要です。

また、時には自由に走り回れるドッグランでの運動や広い飼育環境の確保などをして、ストレスをしっかりと発散させる必要があります。

また知的なジャーマン・シェパード・ドッグは頭を使う遊びが大好きですので、慣れてきたら単調な遊びと併用して行きましょう。

におい当てや捜索遊びなどを取り入れ、体と頭を同時に使う遊びを取り入れることをおすすめします。

その際はしっかりとアイコンタクトを取ることで、飼い主をいつでも意識させコマンドに従うクセをつけさせてください。

警察犬・軍用犬としての訓練に耐える犬ですから、どんどん遊んであげることが必要不可欠です。

食事の量と質を徹底管理

ドッグフードは成犬の場合1日1回が基本であり、尚且つ太りやすい体質なのであげすぎに注意しましょう。

いい犬に育つかどうかの秘訣はやはり食事にあり、これが今後の鍵を握るのです。

まず日本の国産品ではなく海外のしっかりした良質のドッグフードを与えるようにします。

また、凄く安定志向である為に食事の変化を基本的に好まないので、絶対に変えないでください

一度与えると決めたら絶対に変えずにそれを最後まで維持し続けることが大事です。

食事をどれだけコントロール出来るかが今後の鍵となります。

ブラッシングとトリミングをしっかり

短毛のダブルコートなので、春にはかなりの抜け毛があります。

また、毛の生え変わり時期以外にも、1年中抜け毛がある犬種です。

基本的に週に1回、抜け毛の時期には2日に1回を目安にブラッシングをしてあげてください。

それから月1で必ずトリミングに行かせるようにすることも成長に必要不可欠です。

ジャーマン・シェパード・ドッグがかかる病気

そんな格好いいジャーマン・シェパード・ドッグがかかりやすい病気をまとめておきましょう。

特に以下の病気があると判断したら絶対動物病院に連れて行ってくださいね。

胃捻転

胃捻転は大きく膨らんだ胃がねじれてしまう病気であり、吐こうとするのに何も出ない様子がみられます。

すぐに具合が悪くなったりすることもなく、よく見ればお腹がふくらんでくるのがわかるくらいです。

これを放っておくと数時間で具合が悪くなり、死んでしまう危険もありますので、すぐに動物病院に行きましょう。

食後すぐに激しい運動をしてしまうと、胃がねじれて胃捻転になってしまう危険があるので、充分注意してあげましょう。

肛門周囲瘻

犬や猫にはお尻に肛門嚢(こうもんのう)という臭いがする分泌物を出す袋があります。

ジャーマン・シェパード・ドッグは、肛門周囲の腺がほかの犬種より多いので注意が必要です。

肛門嚢が炎症をおこして、肛門周囲に進行して腫瘍ができ、ひどくなると腫瘍が破れてろう孔という穴が空き筋肉にまで進んでいってしまいます。

まず、お尻を舐めたりお尻をこすりつけて歩いたりがみられたら、肛門嚢を絞ってきれいにして予防しましょう

かかりつけの獣医師、トリマーさんにお願いするという手もありです。

関節炎

ジャーマン・シェパード・ドッグは身体も大きく重くとくに後ろ脚がカーブしているので、関節に負担がかかって関節炎になりやすいのです。

足を引きずって歩いたり運動を嫌がったりする様子がみられたら関節炎かもしれないので、すぐに動物病院に相談してみましょう。

関節炎は、完全に治療することはできませんが、それでも関節の負担を少しでも軽くすることはできます。

食事管理で体重を制限して、関節に負担がかかる運動は避けるようにしてあげてくださいね。

ジャーマン・シェパード・ドッグは格好いいけど上級者向け

ジャーマン・シェパード・ドッグは初心者には向いていないといわれています。

この犬種は上記でも紹介した通り序列意識が強く、犬の飼育や訓練に知識を持った飼い主が自信を持ってしつける必要があるからです。

ジャーマン・シェパード・ドッグの訓練は、生後8週間という早い時期から行わなければなりません。

子犬の頃から繰り返し訓練することで信頼関係を築き、より良いパートナーなれるでしょう。

また、作業意欲が高いため役割を与えることで自尊心や社会性を育てることができます。

子犬の頃から“仕事を与えては褒める”ということを繰り返すことが大切です。

格好いいですが上級者向けの犬なので、飼う際はきちんと責任を持って育ててください。

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