フレンチブルドッグの性格は凶暴!?性格に纏わる問題について解説!

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フレンチブルドッグ

フレンチブルドッグはパグ同様「ブサかわ(ブサイクだけどかわいい)」な見た目で人気が高い犬種です。

人気が高まっているフレンチブルドッグですが、なぜだか「警戒心が強い」「凶暴」という印象を持つ人もいます。

これはいわゆるオモチャ「ばんけんガオガオ」などがあるからではないでしょうか。

映画やアニメなどでも割と怖い犬の象徴として出てくることが多いので、世間的に作られたパブリックイメージのせいかなと。

とんだ風評被害ですが、今回はそんなフレンチブルドッグが持つ本当の魅力や飼う時の注意点についてご紹介しましょう。

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フレンチブルドッグの歴史と見た目の特徴

名前からも分かるようにフレンチブルドッグはフランス原産の犬種でブルドッグから派生した犬です。

起源は諸説ありますが、1850年ごろイギリスからフランスに持ち出されたブルドッグが元祖とされています。

1835年に戦闘犬が禁止された事によって、存続のために小型化され荒々しい性格を取り除かれていったのです。

この時にネズミ取り用に飼育されていたフレンチブルドッグでしたが、その愛くるしい風貌に上流階級の女性の人気に火がつきました。

フレンチブルドッグの耳は当初垂れ耳と立ち耳があり、アメリカにも持ち帰られて繁殖がはじまっています。

結果としてアメリカでは立ち耳のほうが人気、ヨーロッパでは垂れ耳のほうが人気でした。

1900年頃に行われたアメリカのフレンチブルドッグショーで立ち耳のフレンチブルドッグが観客を虜にしたのが決定打になりました。

その結果、最終的にはコウモリタイプのピンと立った耳が標準になり、その見た目はフレンチブルドッグとして象徴的なものとなっています。

前述のようにフレンチブルドッグにアメリカタイプとヨーロッパタイプがあるのは、この頃のなごりですね。

日本へは大正時代に輸入され始め、一時はフレンチブルドッグがたくさんの家庭で飼われていました。

ブームと共に一時期その姿は見かけなくなりましたが、性格の陽気さ、サイズなどから近年また人気が上がっている犬種です。

フレンチブルドッグの表の性格

それではまずフレンチブルドッグの表の性格から見ていきましょう。

フィクションとして作られるパブリックイメージと果たして合っているのでしょうか?

穏やか

実はフレンチブルドッグの表の性格は何と穏やかであり、全然攻撃的な側面がないのです。

これはパブリックイメージしか知らない人からすれば意外なのではないでしょうか。

その強面に反して中身はとても大人しく、余程のことがない限り怒ったりしません。

テレビで作られるフィクションでのパブリックイメージは偽物だということです。

ブサかわながらも大人気である秘訣はこの穏やかな性格にこそあります。

見た目だけで安易な判断を下してはいけないということを覚えておいてください。

忍耐強い

ややM気質と言いますか、穏やかで大人しい性格故に多少のことではめげません。

厳しいしつけにも耐えられますし、飼い主の言うことには基本Noと言わないのです。

もういじらしくなって逆にいじめたくなる位に忠実で従順な性格をしています。

柴犬のような反骨精神や独立心の強さなどはないので、飼い主の判断が全てです。

それくらい堅忍不抜で何をしても頑張れる才能を持ち合わせているのではないでしょうか。

人や他の犬を威嚇しない

そして3点目、これが1番大きいのですが、大人しくて忍耐強い故に決して人や他の犬を威嚇しません。

悪い意味での縄張り意識がないので、家に遊びに行ったときも安心するのではないでしょうか。

基本的に人見知りをしない性格なので、接してみれば意外とどんな人や犬とも打ち解けます。

遊びに行ったときも案外フレンドリーに懐いてくれるので、知る人ぞ知るいい奴なのです。

典型的な「見た目と中身のギャップが激しい」であり、とても安心してお過ごしいただけます。

フレンチブルドッグの裏の性格

さて、この表の性格を見るととても悪そうには見えませんが、完全無欠の存在など世の中にはありません。

ここではそんなフレンチブルドッグの裏の性格を挙げてみましょう。

オスはかなり攻撃的

基本的に大人しい性格ですが、実はオスに関しては個体差があるとはいえ基本攻撃的です。

勿論むやみやたらに噛みついたり吠えたりしないものの、体当たりをしてくる可能性があります。

勿論全ての種類がそうだというわけではありませんが、中にはそういう個体もいるのです。

とはいえ、基本的に穏やかなので攻撃的といっても恐るるに足らずで、余計なことをしなければ問題ありません。

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もし、攻撃的な面を出しているフレンチブルドッグがいるなら、それは飼い主のしつけに問題があります。

感情が分かりにくい

2つ目に、飼い主以外の人間や他の犬にとっては感情が分かりにくく接しにくいということです。

飼い主も子犬から育てた場合を除くと、接してみて中々大変なのではないでしょうか。

他の犬は尻尾や鳴き声、表情などで分かりやすく自分の感情を表現します。

しかし、フレンチブルドッグはそういう分かりやすい反応を示さないので何を考えているのか分かりません。

決して人見知りする性格ではないのですが、そういうことでもない限りは一体何を考えているのか見えにくいのではないでしょうか。

我が儘になりやすい

全部が全部というわけではないのですが、しつけ次第では我が儘になりやすいという一面もあります。

とはいえ、これはあくまでも後天的なもので、決して生まれついての性格ではありません。

これもやはり飼い主のしつけに問題があるので、決して我が儘にならないようにしましょう。

虐待じみた育て方をしたり、逆に過保護に甘やかしたりすると可愛い性格でもひん曲がってしまいます。

成犬の性格は飼い主のしつけが滲み出たものであることを決して忘れないでください。

フレンチブルドックを飼う際の注意点

ここまで見ていくと、フレンチブルドッグはあまり裏表のない性格の犬だと言えます。

しかし、当然ながらしつけはしっかり行うべきなので、注意点を書きましょう。

温度管理をしっかり行う

フレンチブルドックは被毛が短いため、そもそも寒さや暑さに弱い犬種です。子犬の時期は特に気温の影響を受けやすいでしょう。

室内温度は21度前後を常にキープし、エアコンの設定温度ではなく室内温度計を設置して、それを基準にするとなおよし。

また、基本的に室内飼いにして不用意に外に出さないであげるといいのではないでしょうか。

沢山褒めて撫でる

遊びなどでは特にそうですが、定期的に撫でてあげることも同じくらい大事です。

一緒に暮らす人間に慣れてもらい、そして飼い主との主従関係を赤ちゃんのうちから刷り込んでおきましょう。

チワワなどと比べると、赤ちゃんフレンチブルドックは触られることにストレスを感じにくい方です。

15分程度、1日に数回くらいを目安にスキンシップをとるようにしてあげてください。

犬はとにかく褒められることで自己肯定感を高めていく生き物ですから、プライドを高く持たせましょう。

しわの辺りを定期的に掃除する

フレンチブルドッグは鼻の周りの皮膚がしわになっているため、その部分に汚れがたまりやすいことがあげられます。

お散歩のあとなどには、こまめに拭いてあげることが重要なので、清潔感を保つためにも拭きましょう。

フレンチブルドッグの毛は短いのですが、季節ごとに抜け毛が多いため、日頃から軽くブラッシングをしてあげることも大切なポイントになるのです。

短毛とはいえ、やはり定期的な清潔感を保つ工夫は大事なので、余計なことをしないでください。

フレンチブルドッグのかかりやすい病気

フレンチブルドッグは基本的に健康で丈夫な犬ですが、特有のしわが多いため引き起こる病気などがあります。

特に以下のような病気には要注意ですので気をつけてください。

アトピー性皮膚炎

フレンチブルドッグのアトピー性皮膚炎はノミやダニ、ホコリ等の環境が原因で起こる皮膚炎です。

環境が原因なので完治は難しく、環境を変えて対応してあげるのが一番でしょう。

眼瞼内反症

フレンチブルドッグは眼瞼内反症がよく起こる犬種です。眼瞼内反症が原因で角膜炎などを起こし、更に重症になることがあります。

フレンチブルドッグが目を気にする仕草を多くとるようになったら気をつけてあげる必要があるでしょう。

股関節形成不全

股関節がうまく噛み合わないことで、骨がずれてしまうことを言い、これが原因で脱臼になったり、関節炎をおこしたりします。

フレンチブルドッグの歩き方が変だったりする場合は、まずは股関節形成不全を疑いましょう。

乳腺腫瘍

6歳以上のメスのフレンチブルドッグによく見られ、乳首の近くにちいさなしこりができることを言います。

放置するとリンパ腺に転移して炎症したりするので、しこりが見られた場合はすぐにかかりつけの獣医さんに診てもらいましょう。

まとめ

フレンチブルドッグはこうしてみると、決して凶暴な生き物ではない犬種ではないでしょうか。

可愛らしくひとなつっこい犬種なのでとても良いパートナーとなります。

ただし一方で、暑さに弱いことなど他の犬種よりも気にしてあげなければいけないことが多いので気をつけてください。

しっかりとフレンチブルドッグの特徴を知ることで幸せなライフスタイルを送ることができます。

性格的には表向き分かりにくいだけで、根はとても純粋なのでそれを伸ばしていきましょう。

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