パグは何故一部で毛嫌いされるのか?性格や特徴から理由を徹底解説!

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パグ

パグという犬はあらゆる犬種の中でも賛否両論というか、好き嫌いが分かれる犬種のようです。

他の犬種と比べてもネットには酷評が多く、特に子供受けが悪いのだとか。

しかし、そうした意見が常々正しいとは限らず、意識次第でだいぶ変わってくるものです。

実際の所はパグの性格や特徴などを具体的に分析していかないことには分かりません。

そこで、今回の記事ではパグが毛嫌いされる理由を性格や特徴などからじっくり掘り下げていきましょう。

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パグ自体は実は人気種

実はパグ自体はネットなどで悪し様に言われるほど酷い犬というわけでは決してありません。

現在ではジャパンケネルクラブ(JKC)における犬種別のランキングで20位以内に入っています。

その理由を起源・歴史から辿っていくと、パグはアジアやヨーロッパの皇族や貴族の寵愛を受けた愛玩犬(コンパニオンドッグ)です。

現在日本で飼われているパグの起源は紀元前2000年前まで遡り、パグの祖先は大型犬で東洋(アジア)で飼育されていました。

長い歴史の中で東洋を起源とする犬種との交配により小型化したパグは紀元前600年頃には中国の皇室で飼われるようになります。

長らく中国で愛されてきたパグでしたが、1500年代には貿易を通じてオランダ王室や貴族の間に広まっていきました。

その後ヨーロッパに伝わり、イギリス、フランスなどでも飼育されるようになり、日本に広まったのは1900年代に入ってからでした。

なので、柴犬と比べると日本国内ではまだまだ歴史の浅い犬種ということになります。

パグの特徴から見る毛嫌いされる理由

まずはパグの特徴から、何故一部で毛嫌いされるのかを見ていきましょう。

人は見た目が9割と言われるので、見た目や特徴から毛嫌いされることも少なからずあります。

個性的な顔つき

まずこの一番の理由として挙げられるのはあの個性的な顔つきにあるのではないでしょうか。

やたら目立つ大きな皺にまん丸の目、更には黒ずんだ鼻~口回りが好き嫌い分かれる理由でしょう。

フレンチブルドッグもそうですが、灰汁の強い見た目をしているのでお世辞にも端正な顔立ちとはいえません。

因みに漫画「NARUTO」のカカシが口寄せで召喚するのもこの犬種ですが、ファンからは不人気です。

それもその筈、毒舌を平気で吐く上ダメな相手は容赦なく切り捨てる性格ですからね。

この顔つきは好き嫌いが結構分かれる所で、好きな人は好きな反面嫌いな人はとことん嫌いでしょう。

胴長短足の体型

小型犬の宿命なので仕方ないのでしょうが、胴長短足の体型もこれに拍車をかけているでしょう。

パグの理想体重は6.3~8.1kgです。体高は成犬時で25~28㎝ほどになります。

また、パグは小柄ですがかなりの筋肉質で、抱き上げると案外がっしりとしています。

しかし、これはあくまでも「触ってみれば」の話であって、実際には食わず嫌いで抱く人が少ないのです。

そのせいで、どうしても贅肉だるだるのおっさん体型と勘違いされてしまうのが悲しいところではないでしょか。

中途半端な平均寿命

パグの場合平均寿命がまた中途半端で12~15年の間です。小型犬としては短くも長くもないと言えるでしょう。

逆に言えば、その中途半端さこそがコスパの悪さにも繋がっているといえるのかも知れません。

小型犬は長いのだと20年近くは生きながらえますし、コスパから見てもチワワなどが圧倒的人気です。

総合してみると、突出して「これ!」といえる売りがないのが一部で不人気の理由なのかもしれません。

とはいえ、見た目だけで差別してしまうのは勿体ないので、今度は性格面を見ていきましょう。

性格から見るパグが毛嫌いされる理由

さて、パグが毛嫌いされるのは殆どが見た目ですが、性格の方はどうなのでしょうか?

その辺りを具体的に掘り下げておきましょう。

パグは愛嬌抜群で安定感のある性格で、家族のよきパートナーになってくれる犬です。

利口で素直

灰汁の強い見た目とは対照的にパグはとても人懐っこく、利口で素直な犬なのです。

飼い主の言葉や仕草から、気持ちを読み取ることができるという実はとんでもなくいい奴となります。

また比較的しつけがしやすい犬なので、根気よくしつけをすればしっかり覚えてくれます。

とても賢い犬なので状況判断力に優れますが、しかしその厳つい顔とは正反対に結構なビビりです。

穏やかで飼いやすい反面、無駄吠えが少ないため番犬向きではありません。

遊び好き

上記しましたが、パグはその小柄かつ太っていそうな見た目とは裏腹に筋肉質な体をしていて、人間の赤ん坊程度なら軽く背中に乗せられます。

散歩や室内でのボール遊びが大好きで、誘われると喜んで遊びに乗ってきてくれるのではないでしょうか。

ただ、基本的に大人しい上に遊び好きといっても、そんなに年がら年中走り回るようなタイプではありません。

なので室内飼いが最適とされており、基本的には室内で遊ぶことを前提に、散歩以外の不要な外出は控えましょう。

飼い主のノリには付き合ってくれますが、いわゆる悪戯好きなどではないのであまりやんちゃさせないでください。

頑固

基本的に裏表のない性格ですが、その分頑固でプライドが高い面もあり、自分の意思を曲げないマイペースさも併せ持っています。

強いて性格的な難点を挙げるとすればこの部分で、とても頑固故に時として飼い主の言うことを素直に聞いてくれないのです。

特に叱ったり怒鳴りつけたりすると、この頑固な側面が顔を出して飼い主との関係性が一気に悪化しかねません。

基本的に大人しい子ですが、その分内面には芯の強さが秘められており、こうと決めたら梃子でも動かない頑固さの持ち主です。

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幼い頃からリーダーシップを取って根気よくしつければ、その性格の良さも手伝って聞き分けのよい理想的なパートナーになってくれるでしょう。

ただ、見た目が余り可愛らしくない分中身は面倒くさい部分もありつつ根っからの「いい奴」なので、大事にしてあげてください。

実は密かに人気がある理由

こうして見て頂くと、パグが嫌い・苦手という理由の殆どは「見た目」だけで、性格は決して悪くないのです。

それではここから改めてパグが人気である秘訣を並べていきましょう。

初心者向き

多くの犬種の中でも、パグはとても飼いやすい初心者向けの犬としておすすめです。

飼い主に喜んでもらうことが大好きなパグは、積極的に飼い主が喜ぶことをしようとするため、上手く誘導することができれば、ルールも覚えてくれるでしょう。

また、上記したように穏やかで落ち着いた性格をしているので、問題行動がいわゆる柴犬などに比べて少なく、基本的に飼い主が困るほど暴れたりすることはありません。

それどころか、家族が落ち込んでいたりすると持ち前の人懐こさを発揮して慰めてくれるなど、優しさも見せてくれます。

こうした飼い主を困らせるようなことをしないという「手間のかからなさ」がパグの長所の1つといえるでしょう。

そのため、犬を飼ったことがないというペット初心者の人でも飼いやすい犬種といえますので、おすすめです。

多頭飼い向き

パグの性格の良さは多頭飼いでも発揮され、友好的で攻撃性が低いので喧嘩などのトラブルに発展することはほとんどありません。

体の小ささもあってパグの複数飼いは他の犬種なら縄張り争いになりそうな狭いスペースでも仲良くくっついて眠ります。

飼育に必要なグッズも小型犬向きのものなので、金銭的な負担も抑えられますので、経済力に余裕のある方は多頭飼いをしてみてもいいでしょう。

ただし、多頭飼いが過ぎると崩壊して自己破産、果ては犬屋敷という大惨事になりかねないので、必要な数だけ産んだらきちんと去勢手術はしてください。

この辺りの匙加減を誤ってしまうと、折角のパグライフが上手く行かなくなってしまいます。

ペットは基本車と同じ贅沢品であるという自覚を持った上で飼うようにするという自覚が大事です。

トリミングの必要がない

パグは短毛種なので、ブラッシングなどの被毛のお手入れはかなり簡単でトリミングの必要がありません

ブラッシングは週に1~2回程度で汚れが気になるようなら必要に応じて蒸しタオルで拭いてあげると良いでしょう。

勿論年に2回訪れる換毛期には短毛種といえども大量の毛が抜けるので、その時期はブラッシングの頻度を高める必要があります。

それでも、長毛種に比べればトリミング代のコストを浮かせることが出来る分コストを浮かせることが出来るのです。

ただし、「顔の皺」はきちんと定期的に掃除してあげて清潔にしておきましょう。

パグは基本的に体臭はあまりしない方ですが、顔のしわに汚れが溜まると悪臭の原因となってしまいます。

そのまま放置すると最悪病気を引き起こす原因になりかねないので、定期的に顔を拭いてあげてくださいね。

飼う際の注意点

パグは落ち着きがある犬種で攻撃性もないため、小さな子どもがいる家庭でも問題なく飼えるでしょう。

ここでは、そんなパグの飼い方についてご紹介します。

室内飼いかつ温度調節はしっかり

基本的には室内飼いで行うようにし、また春夏秋冬の温度調節はしっかり行ってください。

パグは体温調節が苦手なため、暑さや寒さに弱く、そのためパグをお迎えしたら必ず室内で飼育し、温度管理を徹底しましょう。

特に夏場は熱中症の恐れがあるため、室内でエアコンを効かせて快適な温度を保ってください。

室温は26~28度が適温だとされています。また、冬場も暖房器具を使用して26~28度をキープすること。

この辺りの細やかな気遣い一つでパグが安全に過ごせるかどうかが決まるのです。

適度な運動を

パグは基本的に筋肉質ですが、空気を吸っているだけでも太ると言われるほど肥満になりやすい犬種でもあります。

そのため、毎日適度な運動を行いましょう。ただ、過度な運動は体に悪影響を及ぼしますので、毎日20~30分ほどの散歩を1日2回行うことが理想です。

なお、上記したようにパグは暑さや寒さに弱いため、散歩の時間帯は季節に合わせて変えましょう。

真夏の場合は暑さがまだ酷くない早朝か夕方、真冬の場合は逆に日差しの温かい昼間を選んでください。

ただし、真冬で雪が降っている時の散歩は百害あって一利なしなので絶対に行わないことです。

食事量に注意

パグは食欲旺盛ですので、与えられたら与えられただけ食べてしまいます。

必要以上に与えすぎると太ってしまうため、ドッグフードは適量だけ与えるようにしましょう。

ご飯の量が適切かどうかは便の硬さに現れます。柔らかい便が続く場合は与え過ぎ、逆に硬い便が続く場合は少な過ぎだとされています。

また、パグは早食いの子が多い傾向にありますので、早食い防止食器を使ってゆっくり食べさせましょう。

食わず嫌いはやめよう!

こうして見ていくと、パグが毛嫌いされる理由は殆ど根も葉もない見た目だけのものであることが分かります。

一番いけないのは食わず嫌いなので、まず偏見や先入観に囚われずパグのいいところから見つけるようにしてください。

少なくとも他の犬種と比べても手間はそこまでかからないので、飼い主がきちんと面倒を見てあげれば大丈夫ですよ。

手間やコストがかかるのは他の犬種も同じですし、蓼食う虫も好き好きと言いますから人の好みにケチをつける権利はありません。

最終的な決断は全て飼い主自身で判断し、確かめてください。少なくとも飼いやすい犬種であることは事実です。

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