豆柴の性格・特徴はどんな感じ?柴犬との違いや分類の基準などを解説

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柴犬

小さくて愛嬌たっぷりの豆柴は近年海外でも人気が高まっている犬種であり、下手すると柴犬より人気です。

豆柴の外見は柴犬とよく似ていますが、一体何が違うのでしょうか?

見た目は柴犬を豆のような小型にした感じだから「豆柴」なのですが、中々その性格まで把握している人は少ない筈です。

ここでは、そんな豆柴の特徴や性格を柴犬との違いや分類の基準を基に解説していきましょう。

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豆柴って実はルーツ不明!?

歴史的な観点で見ていくと、豆柴は昭和30年ころに誕生したはっきりしたルーツは明確に分かっていないのが現状です。

驚くべき殊に、何と豆柴は特定の犬種ではありません。ジャパンケネルクラブ(JKC)の見解では、豆柴は「小さい柴犬」ということになります。

そのため、JKCが発行する血統書には豆柴は「柴犬」と記され、いってみれば見た目の特徴がそのまま名前になってしまった実にいい加減な例です。

公式に認められた犬種ではないため、豆柴については犬種標準も定められておらず、柴犬の亜種かどうかすらも明確ではないのです。

ブリーダーによって豆柴の規格が違うことを憂慮した日本社会福祉愛犬協会(KCジャパン)が2008年に豆柴のスタンダードを発表しました。

2016年にはアジア愛犬連盟で豆柴が公認され、世界でも「豆柴」の知名度が上がっていますが、これでもまだ十分に認知・定着はされていません。

現在、豆柴の血統書を発行しているのはKCジャパンのみなので、言ってみればドラえもんのパチモンであるうまい棒のウマイもんみたいなものでしょう。

豆柴の表の性格

それではそんな柴犬の表向きの性格・特徴を述べていきましょう。

まずは表面上に見られる柴犬の顕在意識の性格です。

愛くるしく従順

豆柴の特徴である飼い主に従順な性格は柴犬とやや似通ったところがありますが、大きく違うのは「甘えん坊」という点。

豆柴は明るくて好奇心もあり、表情も豊かで生活を楽しいものにしてくれる犬種です。

個体によってはとても人懐っこく、ニコニコしている豆柴もいます。

飼い主にとても忠実な性格なので、飼い主もメロメロになってしまうことでしょう。

小さくても気迫に溢れる

豆柴は小さくても自分を持っている性格の犬で、勇猛果敢で活発んじゃ一本筋が通った芯の強さを持っています。

小さくて愛くるしいからといって迂闊に近づくと、必ず吠えられること間違いなしです。

平和主義とは真逆の好戦的な性格で、飼い主や大事なものを脅かそうとする他の犬や人は絶対に許しません。

徹底抗戦の構えで戦う位の姿勢で居るので、その辺りは柴犬と近い所があるのではないでしょうか。

見た目の愛くるしさに騙されて迂闊に近づくと、絶対痛い目に遭わされる例なので気をつけてください。

飼い主への深い愛情

忠犬ハチ公のように飼い主にだけ深い愛情を示すタイプであり、とにかく徹底した飼い主至上主義です。

自分流ののやり方があり、こだわりのある性格なので根気強いしつけが必要でしょう。

個体によっては、飼い主が他の犬と遊んでいると嫉妬してしまうこともあるので注意が必要です。

敵に回すと厄介である反面味方になるとこれ程心強い存在もおらず、この辺りは柴犬に似ているでしょうか。

とにかくどんな時も常に傍に居て安心させてあげてください。

豆柴の裏の性格

さて、今度は豆柴の裏の性格、すなわち潜在意識の方を見ていきましょう。

とても分かりやすい性格ですが、反面だからこそ裏もまた怖いものです。

甘やかすと我儘犬になる

どの犬種でもそうですが、特に豆柴は甘やかし厳禁であり、甘やかすと絶対我がままになってしまいます。

もともと甘えん坊な性格ですが、「優しくする」ことと「甘やかす」ことは根本的に違うので注意が必要です。

豆柴のいいなりに物事を動かしてはいけず、絶対に我が儘が通用しない空気を作っておきましょう。

何だかんだ言って、犬と飼い主の間には明瞭な線引きが必要となり、ここを曖昧にすると痛い目に遭います。

絶対になあなあで済ませないように気をつけてくださいね。

狡賢い

豆柴は甘え上手ですが、同時にそれは空気を読むことに長け甘え方を知っているからです。

飼い主に甘えながらも、飼い主の性格を強かに観察しており、我が儘が通用するかどうかを峻別します。

なので、上記したように毅然とした態度、家族で一貫したしつけを行わないと、我が儘し放題になるでしょう。

豆柴は甘えん坊の性格ではありますが、それはあくまでも飼い主への処世術であることを忘れてはいけません。

柴犬とは違い自立心に弱い所があるので、飼い主が意識して一線を引き距離感を保ってください。

この辺りの線引きがしっかり出来るかどうかで豆柴の良し悪しが決まると言っても過言ではありません。

頑固かつ繊細

柴犬とも共通する性格ですが、豆柴もまた頑固かつ繊細な性格をしており、正直面倒くさい部分があります。

番犬に向いている犬種ではあり、縄張り意識が強い性格のため攻撃的になるケースもあるでしょう。

私も経験がありますが、半径5M以内に入ったらまず確実に威嚇で吠えられるので気をつけてください。

また散歩中にあっちこっちにマーキングをしたり、吠えることもあるので近所迷惑にならないようにしつけること。

そしてまた、繊細で神経質な性格なので、初めて会う人や犬に対して怖がったりすることがあります。

ストレスも知らずとたまってしまうことがあるので、飼うには相当に気を遣うでしょう。

可愛らしいとはいえ、初心者向きの性格ではないのは事実です。

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豆柴と柴犬の違い

以上を踏まえて、今度は豆柴と柴犬の違いについて比較・検討をしてみましょう。

混同しそうになる両者ですが、その違いは果たしてどこにあるのでしょうか?

体長と体高・体重が違う

まず決定的な差となるのが体長と体高・体重といった見た目の違いであり、これが1番分かりやすいでしょう。

標準的な柴犬の体高はオスが38~41㎝メスが35~38㎝、体重はオスが8~11kg、メスが7~10kgとされています。

それに満たない小型の柴犬が豆柴ということになり、平均的な豆柴のサイズは体高が30~32.5cm、体重が4~6kg程度と言われています。

上記した通り、豆柴は独立犬種として認められているわけではなく、柴犬から派生種と勝手に人間が見做しているに過ぎません。

毛色は豆柴も柴犬も同じ種類があり、赤、白、黒、赤胡麻、黒胡麻とバラエティに富んでいますが、その9割は赤です。

まず成犬になってサイズの小さい柴犬が居たら、それはもう間違いなく豆柴と思って貰っていいでしょう。

性格の差は自立心が強いかどうか

性格の違いは然程ありませんが、強いて挙げるとすれば「自立心が強いかどうか」ではないでしょうか。

柴犬の記事でも触れていますが、柴犬は元々猟犬だった歴史が明確にあり、飼い主にとても素直ですが、馴れ合いを嫌い独立心が強いです。

言ってみれば日本の侍みたいな古風な性格をしているので、飼い主以外の人間に頭を下げたり懐いたりは一切しません。

その点で言えば、やはり見た目の影響もありますが、豆柴の方が分かりやすく甘えん坊である分自立心に欠けます。

上記したように、自分の我が儘を通すために飼い主に甘えん坊な性格を利用する打算的な所があり、注意が必要です。

たとえるなら柴犬は「ドラゴンボール」で言うベジータ、豆柴はクリリンみたいな感じでしょう。

どっちにしても、飼い主の負担がかかる面倒くさい性格をしており、一筋縄ではいかない犬種です。

豆柴を飼う際の注意点

幸せな豆柴ライフを送るために注意すべき点を掘り下げておきましょう。

ご近所さんともよい関係を保ちつつ愛される存在になるためにはしっかりとしたしつけと訓練も必要です。

豆柴に適した飼い方とはいったいどんなものなのでしょうか?

基本は室内で飼う

豆柴の99%以上は室内で飼われており、日本犬として日本の風土に合った犬種なので室内で飼うことが推奨されます

勿論屋外でも構いませんが、環境の変化には弱いのでどちらにするかは一貫して崩さないようにしてください

また、夏冬の気温調節や休めるパーソナルスペースの確保はしっかりしてあげましょう。

ハウスを用意して自分の安心できる場所というのを作ってあげるというのも一つの手段です。

室内で飼育するとしても、運動するためのスペースは必要なのと、一日に1~2回位はお散歩もする必要があります。

小さいからといって運動が必要ないということは全くなく、運動量が足りていないと、ストレスが溜まって無駄吠えが多くなるのです

しっかりと散歩したり、運動させてあげられるかどうか確認しましょう。

メリハリをつけたしつけを行う

性格でも述べたように、豆柴はとても賢いのできちんとしつければ我慢も覚え、飼い主の言うことを聞いてくれます

番犬になる犬種なので、無駄吠え・噛み癖は子犬期の時にしっかり矯正しておきましょう。

無駄吠えや噛み癖を直すにはすぐに「こら!」と叱って、やめたら褒めるといった方法が適切です。

子犬の時には歯が痒くて色んなものをかじるので、その時にはガムなどをあげていっぱい噛めるものをあげましょう。

しかし、暴力的に叱ったり、悪いことをしてから時間がたってから怒ったりするのは逆効果なのでNGです。

ハッキリと毅然とした態度でダメなことを教えますが、ちゃんとできた時にはたくさん褒めてあげましょう。

最初はうまくいかなくても、辛抱強く根気強く教え続けることが大切です。

健康管理を徹底すること

豆柴は柴犬同様マラセチアなどの真菌やあるいは内分泌疾患、さらには食物アレルギーなどで皮膚疾患になりやすい犬種として知られています。

アトピーや花粉症などのアレルギーを持つ子もいるので、常に部屋などを清潔に保ってあげること、さらにはブラッシングなどをこまめにしてあげることが必要です。

トリミングは細かくする必要はありませんが、室内の掃除や衛生管理は絶対に徹底してください

幼少期の健康管理を怠ってしまうと、成犬になってから重大な病気にかかることも少なくありません。

ここでしっかり健康管理が出来るかどうかが立派な柴犬に育つかどうかの分かれ目となるのです。

少しでも怪しいと思う症状が出たら絶対に最寄りの動物病院で診察してもらって、適切な処置を行ってください。

小さな豆柴をしっかり育てよう

豆柴は体は小さくても勇敢で、しかしそれ故に神経質な面倒くさい性格の日本犬です。

柴犬同様見た目の愛くるしさに騙されて、下手にすり寄って甘やかすことだけは絶対しないように。

豆柴がいつでも健康で過ごせるよう、適度な運動と食事を心がげてください。

柴犬とは違い、明確な区分があるわけではないので、その点がやや不遇な犬種ではあります。

しかし飼ってしまえば関係はないので、とにかく大事にしっかり育て上げることが大切です。

豆柴を育てられるかどうかは特に飼い主の腕が試されることを心がけていきましょう。

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