ここまで犬のしつけに関する記事を沢山書いてましたが、ではしつけやすい犬の種類はあるのでしょうか?
初めて犬を飼うという方もそうでない方も気になる所でしょう、折角の高い買い物なのですから。
ネットなどを調べてみるとどんな犬が飼いやすくてどんな犬が飼いにくいのかが並んでいます。
そこで、弊サイトとしても1度ここでテキストとして取り上げておきましょう。
それぞれ初級者・中級者・上級者と分けていきますので、犬種選びの参考にしてみてください。
しつけやすい犬の基準
「しつけやすい犬」とはどのような基準で選ばれているのでしょうか?
色々あると思いますが、大体において基準となるのは以下の3つです。
- 維持費が適正か(経済面)
- しつけがしやすいか(素直さ)
- 飼い主と性格が合うか(相性)
細かく分解していくと多種多様なものとなりますが、大筋では経済的事情・犬の素直さ・飼い主との相性に集約されます。
そして、これら3つに共通して言えることは「デメリットを避けられるか」ということです。
犬を飼うことは人間にとって、どちらかといえばデメリットの方が大きいという事実は否めません。
以前にも書きましたが、車と同じで人間の生活における必需品ではなく、あくまでも+αのオプションです。
経済的に余裕のある者だけが犬を飼うことが出来る、まずこの点を抑えておく必要があります。
その上で精神的・肉体的負担を減らせる性格かどうかの見極めと飼い主と性格の相性が大事です。
この3つの基準で飼いやすい犬種のランキングを見ていきましょう。
初級者向けの犬3選
まずは初心者向けの誰にも飼いやすい犬種から紹介していきましょう。
トイプードル
維持費が適正か(経済面):★★★★
しつけがしやすいか(素直さ):★★★★★
飼い主と性格が合うか(相性):★★★★★
あらゆる犬種の中出も家庭犬として絶大な人気を誇り、飼育頭数の上位に必ずランクインしているのがトイプードルです。
人なつこく友好的な上に、賢く飼い主の指示を素直に聞いてくれるのでしつけがしやすい犬種とされています。
小型犬の中でも運動能力に優れているため、野外で犬と遊んだり、散歩を楽しんだりしたい人に向いているです。
トイプードルの被毛はホワイ・ブラック・レッドなどの単色カラーなので、見分けもつきやすいでしょう。
トリミング代がちょっとかかりやすいですが、総合的なコスパはあらゆる犬種の中でも別格の良さです。
パピヨン
維持費が適正か(経済面):★★★★★
しつけがしやすいか(素直さ):★★★★★
飼い主と性格が合うか(相性):★★★★★
フランス語で「蝶」という意味を持つ犬種で、その名の通り左右に広がった大きな耳の飾り毛が特徴です。
性格は賢く順応性があり状況判断に優れており、尚且つ素直でしつけもしやすいのでかなり馴染みやすいでしょう。
友好的で運動が好きな犬種のため、子どもの遊び相手としても最適で非常に飼いやすい犬種には間違いありません。
シングルコートを持つパピヨンはトイプードルと同様に毛が抜けにくい特徴があり、トリミング代はかかりません。
美しい被毛を保つためにも毎日のブラッシングを欠かさないで下さい。
ヨークシャーテリア
維持費が適正か(経済面):★★★★★
しつけがしやすいか(素直さ):★★★★
飼い主と性格が合うか(相性):★★★★★
「ヨーキー」の愛称で親しまれている犬種で、「動く宝石」とも称される美しい被毛が特徴です。
性格は落ち着きがあり、賢く聡明な犬種とされており、飼い主が大好きで甘えてくる姿が愛らしいのが人気の秘訣です。
しかし、飼い主との性格は合わせやすい反面他者には用心深い性格なので、散歩や来客の時に若干揉めるでしょう。
運動好きで活発な犬ですが、室内に十分な運動スペースが用意できれば毎日の散歩も短く済みます。
また、小型犬の中でも体が小さく広い飼育スペースを必要としないことを考えても、一番お勧めしやすいです。
コスパで見て総合的に1番飼いやすい犬種ではないでしょうか。
中級者向けの犬3選
さて、ここからはややしつけにくいハードルの犬種を紹介していきます。
ジャーマン・シェパード
維持費が適正か(経済面):★★
しつけがしやすいか(素直さ):★★★
飼い主と性格が合うか(相性):★★★★
警察犬としてビシッと訓練されている犬種で、賢く性格も良い犬です。
きちんと正しいしつけが出来る飼い主さんなら良いパートナーとなる事が出来、相性はまずまずいいでしょう。
しかし、初心者の方やしつけに自信がない方が行うと下位に位置付けされてしまう場合があり、問題行動を引き起こしてしまいます。
また、大型犬なので、食費などの維持費はどうしてもかかかってしまうことを心がけておいてください。
少なくとも経験値の浅い飼い主が飼ってしまうとろくなことにはなりません。
ミニチュア・ピンシャー
維持費が適正か(経済面):★★★★
しつけがしやすいか(素直さ):★★
飼い主と性格が合うか(相性):★★★★
とても陽気で活発、人のことが大好きで、甘えん坊な一面もあります。
小型犬という体のサイズもちょうど良く、小さな子どものいる家庭でも飼いやすい犬種となっています。
しかし、家族に対してはとても愛情深いのですが、自尊心が強いためあまり甘やかされすぎるのは好きではありません。
また、人見知りな側面もあるので、初対面の人には攻撃的で警戒心の強い一面が出てしまうこともあるでしょう。
しかし、何事も怖がらない性格をしていて、大きな犬にも向かっていくような犬なので番犬としては優秀です。
飼う際には性格を承知の上で飼って下さい。
ボーダー・コリー
維持費が適正か(経済面):★★★
しつけがしやすいか(素直さ):★★★
飼い主と性格が合うか(相性):★★★
とても賢く活発な犬種であり、忍耐力を持っていて作業意欲が高いです。
注意深く周囲の状況を観察する冷静な洞察力があり、自分で判断して行動することができます。
家族にはとても愛情深く飼い主に対しては従順で訓練能力が高いので家庭犬向きです。
その一方で、他の犬や人にはあまり関心がなく、人間と何かをすることを好みます。
また、維持費などがどうしても嵩みがちなので、飼い慣れた人が変える犬種だということを忘れないで下さい。
上級者向けの犬3選
ここでは上級者向けの犬を3種厳選致します。ここに入ると、普通の人には飼いにくい犬種です。
秋田犬
維持費が適正か(経済面):★★
しつけがしやすいか(素直さ):★★
飼い主と性格が合うか(相性):★★
飼うのが難しい犬種の筆頭に挙がるのがのが秋田犬です。
足が長く腰高でがっしりとした体格をしている短毛の大型犬ですが、他人には警戒心を強く持つ犬種でもあるのです。
また、かなりの運動量を必要としますので、初心者の方には飼いにくい犬種であるといえます。
抜け毛も多くその大きな体を毎日お手入れするのも大変なため経済面もかなりかかるでしょう。
人に危害を加える恐れがあるものとして、規則で定める犬種に属する特定犬にも指定されています。
安易に飼育できる犬種ではありませんので、飼う時は覚悟してください。
ジャックラッセルテリア
維持費が適正か(経済面):★★
しつけがしやすいか(素直さ):★★★
飼い主と性格が合うか(相性):★★
テリア気質を持っている犬種であり、頑固で負けず嫌いな面があり、好奇心旺盛で活発かつ猟欲が強い性格です。
猟犬としての能力が優れていて、勇敢で動作は俊敏であり、家族に対してはしっかり忠義を尽くします。
しかし、家族以外の人間に従うことは少なく、侵入者に対しては激しく警戒・攻撃します。
またとても賢い犬なので、飼い主が力不足であると見抜くと暴君のようになることもあると言われています。
飼う時にはしっかり面倒を見る位の覚悟が必要です。
サモエド
維持費が適正か(経済面):★
しつけがしやすいか(素直さ):★
飼い主と性格が合うか(相性):★★★★★
以前にも紹介しましたが、恐らく飼いやすさでいえば最難関なのがこのサモエドです。
飼い主との相性は抜群で、非常に社交的な性格なので、そこは心配いりません。
しかし、兎に角お金がかかるのと、しつけに物凄く時間を奪われてしまうのが問題点でしょう。
まず入手からして難易度Sであり、初期費用並びにランニングコストが兎に角バカ高いです。
またしつけやすさで見ても、気候に左右されがちな希少種であります。
この犬種を飼いたいのであれば、まず普通の犬種とは違うという覚悟が必要です。
犬のしつけは難しい
犬のしつけは想像している以上に難しく、思った通りに覚えてくれるものではありません。
しつけをする人間も一貫した態度でいないといけない難しさがあります。
ここまでしつけやすい犬とそうでない犬を比べてきましたが、サモエドなどの特殊な例を除けばしつけのしやすさに大きな差はないのです。
飼い主は犬に心を鬼にしてしっかり言い聞かさなければいけないのを忘れないで下さい。
ある程度成長してからだと手遅れになり、専門のトレーナーに任せないといけなくなります。
そうなると余計に費用もかかり、最終的に犬を手放さないといけなくなるでしょう。
子犬期にメリハリをつけたしつけを心がけていくことが大事です。
飼い主の真心が全て
犬のしつけやしつけにくいは最終的な所飼い主の真心が全てではないでしょうか。
昔は家の外で犬小屋に繋いでましたが、今では犬との生活の仕方もだいぶ変わって参りました。
もう犬が人間の下位などという認識は捨てて、しっかり一個人と見る風潮が強まっています。
性質を理解してお互いストレスのかからないような生活を目指してしつけを行って下さい。