しつけに期限はないとはいえ、やっぱり早めの内に覚えさせたいものです。
しかし、そうなるとどの順番に覚えさせればいいのか?が問題となるでしょう。
そこで今回は子犬のしつけの順番について解説していきましょう。
また、賢い犬へと育てていく秘訣も併せて見ていきます。
犬のしつけの順番
犬のしつけはどれも基本的であり、愛犬と一緒に暮らしていく上で最低限必要なものです。
愛犬が周囲の環境の中で安心して暮らせるよう、きちんとしておきましょう。
理想的な犬のしつけの順番とタイミング
犬のしつけは成長段階に応じて実施していかなければ、社会性を身につけることはできません。
また、一度にたくさんのことを教えようとすると犬も混乱するので、愛犬にとって覚えやすい順番で行うことが大切です。
ここでは時期に応じて覚えさせる内容を紹介していきましょう。
犬を迎えてすぐ
愛犬を迎えて直ぐにやるべきことはまず「トイレトレーニング」と「名前を覚えさせること」です。
この内名前を覚えさせる方法は簡単で、意識的に固定の名前で呼び合う会話を続けるだけです。
なかなか覚えてもらえない時は、きちんと名前に反応した際にご褒美をあげるのも手でしょう。
トイレについても早い段階で教えておく必要があります。
しかし、生後2~3ヶ月未満の犬であれば、トイレは無理させる必要はありません。
具体的な手順は過去の記事にて解説しているのでここでは省略します。
犬が環境に慣れる頃(生後4~5ヶ月)
愛犬が身の回りの環境に慣れた「おすわり」や「ふせ」などの興奮を抑えるためのコマンドとフィジカルコンタクトを教えます。
ここからが、本格的なしつけのスタートとも言えますので、トイレや名前が定着してきたら実行してください。
「おすわり」や「ふせ」などのコマンドはまた別項で解説しますが、意義としては犬の暴走を止め落ち着かせるためです。
また、このタイミングでハウストレーニングや家庭内のルールも教えていきましょう。
生後3ヶ月を過ぎると犬は好奇心旺盛になり、さまざまな物事を身につけようとしてくれます。
初めのうちはなかなか習得してもらえないこともありますが、長い目で見てしつけを続けていくことが大切です。
犬が社会化する頃(生後6ヶ月)
この時期になると散歩に出しても良いところですが順番は守りましょう。
外へお散歩する前に、「まて」「おいで」などの危険回避のためのコマンドを教えておきます。
お散歩の途中で首輪が抜け落ち、愛犬が道路へ走って行ってしまわないようにするためです。
それが出来るようになったらお散歩を開始してください。
お散歩デビューの前から足拭きに慣らすことも忘れないようにしましょう。
愛犬が足拭きに慣れないうちはおやつなどを与えて気をそらす、2人がかりで足拭きを行うなどするとやりやすくなります。
社会化の終わり頃
愛犬がからだに触れても抵抗がないようでしたら、歯磨きを教えてください。
子犬のうちにケアをしていくことで、成犬になった時に歯周病に悩まされなくなります。
しつけは、愛犬のペースに合わせてゆっくり進めてあげるのがポイントです。急がせることなく、気長に行いましょう。
賢い犬に育てる秘訣
次に賢い犬に育てる秘訣について解説していきましょう。
愛情を持って進める
しつけと聞くと厳しくしなければならないと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、何よりも大事なのは愛情を注ぐことです。
主従関係が必要だからといって恐怖を与えず、愛情を持って愛犬に接しましょう。
呼びかける際にはきちんとアイコンタクトを取る、しつけができたらほめてあげてください。
何度も言いますが、それだけ大事なので愛情を徹底することが一番の近道です。
しつけは1~3分で終わらせる
素人が長時間のトレーニングをすべきではありません。基本的に1~3分で短く済ませましょう。
また1回のしつけにかける時間が長いと愛犬は集中力が持たず、ストレスになります。
短い時間でサクッと行うことを心がけてください。
集中力がついたら少しずつ長くしていくといいでしょう。
手取り足取りではダメ
大事なのは手取り足取り教えず、必要最低限だけを教えて後は子犬の自主性に任せましょう。
人間と同じであれもこれもとしてあげると過保護になってしまい、飼い主がいなければ何も出来ない犬になります。
ペットといっても飼い主が家を空ける時間も多いのですから、寂しくないようにしてあげるべきです。
性格別にしつけの方法を変える
これも大事ですが、多頭飼いの場合とくに性格別にしつけの方法を考えてあげてください。
食べるのが好きな犬かいたずら好きな犬か孤独が好きな犬かで全く異なります。
穏やかな犬に対して余りにも厳しいしつけを行うと萎縮しかねません。
また逆にやんちゃな犬に対して余りにも甘すぎるしつけはダメです。
まとめ
愛犬がきちんと生活を営んでいくにあたってはしつけをしていかなければなりません。
しかし、犬によってそれぞれ個性があり、得意不得意が存在します。
必ず愛犬の特性と個性を見極め、オーダーメイドで進めるのがベストです。
全ての犬に対して十把一絡げで同じ教育法をしていては賢い犬は育たないでしょう。
人間だって十人十色個性が違うように、犬だって個性はバラバラなのですから。
しっかり愛情を持って育て、良き犬へ育て上げてください。