こちらの記事でサモエドのブリーダーの実態に関してご理解頂けたかと思います。
今回は実際に関西地方在住のサモエドブリーダーを紹介しましょう。
また、サモエドの意外な豆知識に関しても触れていきます。
関西地方在住のサモエドブリーダー
現在関西地方には2名のサブリーダーがいらっしゃいます。
1人が兵庫県在住の押部真千子ブリーダー、もう1名が奈良県在住の近江香奈ブリーダーです。
現在確認されている関西のサモエドブリーダーはこちらの方々のみです。
押部真千子(おしべまちこ)ブリーダー
はじめに兵庫県在住の押部真千子ブリーダーのご紹介です。
押部様は神戸市の六甲山の麓でサモエドのみをブリードしていらっしゃいます。
子犬の犬質は勿論親犬の健康面や衛生面にも十分目配り・心配りをなさってブリーディングをしておりますので、子犬の健康状態は万全です。
生体を取り扱っていることを強く認識し徹底した管理をしておりますので、お渡しする子犬には自信を持っていらっしゃいます。
一般のご家庭をお持ちでいらっしゃいますので、出張取り引きには対応しておられないようです。
インスタグラムやブログなどもなさっていますので、ご用の方はお調べ頂いた上で直接お問い合わせください。
近江香奈(おうみかな)ブリーダー
次に紹介するのが奈良県在住の近江香奈ブリーダーで、長年の経験を活かしてブリーダーをしていらっしゃいます。
子犬の犬質はもちろんのこと親犬は店舗とは別に繁殖所があり、毎日運動場で遊び健康面や衛生管理には十分に留意してブリーディングをなさっています。。
動物(命)を取り扱っているということを強く認識し、徹底した管理をして愛情を持って育てております。
お渡しする子犬には自信を持っておられますので、お渡しする子犬もワクチン接種の際に獣医師の健康診断を受けてからお渡ししています。
押部様と違いサモエドのみならずポメラニアンやチワワ等他の犬種にも対応していらっしゃるので、犬を飼いたい方は是非連絡を取ってみてください。
出張取り引きにも対応しておられますが、その場合出張手数料として人件費(¥10.000)と交通費(ガソリン代、高速料金等)がかかります。
取り引きに際しての注意点
ここで幾つかブリーダーと取り引きを行うに際しての注意点を述べておきましょう。以下の通りです。
礼儀正しく丁寧に
言うまでもないことですが、ブリーダーとの取り引きや交渉は礼儀正しく丁寧に行って下さい。
何事においても謙虚さは大事であり、常に礼儀礼節を尽くして良い印象を持って頂くようにしましょう。
サモエドへの愛情を持つ
一番大切なこととして、サモエドへの愛情を持っておいでになられてください。
上記したようにブリーダーはサモエドのみならず犬に惜しみない愛情を注いでいらっしゃいます。
生半可な気持ちではブリーダーの信頼を得られませんので、心構えはしっかり持ちましょう。
育て方のコツなどをしっかり学ぶ
そして何よりもサモエド育成のプロなので、分からないことはどんどん質問しましょう。
サモエドの育成のことを聞かれて分からない嬉しくないブリーダーはいません。
ネットで得た知識じゃない生の一次情報ですので、何よりも確実な参考書となります。
サモエド育成の豆知識
さて、残りの部分では改めてサモエドに関しての豆知識を補足しておきましょう。
ここではサモエド育成の注意点とサモエドがかかりやすい病気について記しておきます。
サモエド育成の注意点
抜け毛に注意
サモエドの被毛は豊かなダブルコートなので、換毛期にはたくさんの毛が抜けます。
抜け毛をそのままにしていると体温の放熱を妨げてしまうため、毎日ブラッシングを行い抜け毛をしっかり取り除きましょう。
また、定期的なシャンプーも有効であり、高温多湿な日本の気候は皮膚疾患を招きやすくもあります。
ブラッシング時には皮膚に異常がないかをよく観察し、異常に気づいたときは早めに動物病院で受診しましょう。
十分な運動量の確保
サモエドはそり犬だったため、運動欲求が強くスタミナがあり、エネルギーが充分に消費されないとストレスをためてしまうことがあります。
毎日、朝晩1時間程度の散歩を欠かさないようにしましょう。散歩のほかに、ドッグランで思いきり走らせる時間も必要です。
ただし運動をさせる際には暑さと関節の負荷に充分に注意し、足場の不安定な場所では遊ばせないようにしてくだあさい。
トレーニングをしっかり行うこと
性格はとても穏やかですが、とても力が強いので興奮した際などに人を転倒させてケガを負わせてしまう可能性があります。
思わぬ事故を防ぐため、子犬の頃からしっかりとトレーニングを行い行動をコントロールできるようにしておくことが大切です。
ブリーダーやドッグトレーナーなどの専門家の指導をしっかり受けてしつけを行ってください。
夏場の熱中症に注意
これが一番大事ですが、寒冷地方原産の犬種なので寒さには強いですが日本の暑い夏がとても苦手で、場合によっては熱中症になりかねません。
夏場は犬がハアハアしない程度の温度設定でエアコンを活用して、快適に過ごせるよう環境を整えましょう。
また、散歩は暑い時間を避け早朝や日没後に行くようにすることで体力の消耗を避けられます。
ドッグフードの質と量をしっかり管理する
主食にはフードと水のみで栄養のバランスがとれるように作られている、総合栄養食を与えましょう。
サモエドは食欲旺盛なので、フードを一気食いしてしまうこともあり、太りやすくなります。
フード選びに際しては海外原産の総合栄養食を中心に皮膚・被毛を健やかに保つ成分を強化したフードを選んでください。
サモエドがかかりやすい病気
関節炎
年を取れば取るほど関節炎になりやすくなりますので、足を引きずっていたり運動や散歩を嫌がるようであればこの病気を疑ってください。
関節炎は完治が難しく、関節の負担を少しでも軽くするために体重制限のために食事管理をしてください。運動も関節に負担をかけないようにしましょう。
股関節形成不全
成長期に急激に体重が増えると活発に動いてしまって、骨と筋肉が発達するバランスが崩れて股関節が変形する遺伝的な病気です。
股関節が不安定になったり筋肉が縮んだり、関節が合わなくなることで無理な力が入り、足を引きずったり歩きがおかしかったり立てなくなったりします。
軽症な場合は運動・食事を制限で済みますが、重症な場合は手術が必要ですので注意してください。
胃捻転
中型犬・大型犬に多く、食後に運動した時に胃がねじれてしまい、胃にたまったガスが小腸や食道にいけずに腫れあがる病気です。
症状としては吐けなかったり呼吸がくるしくなったり、よだれが止まらなくなります。食後は最低30分休ませてから散歩や運動をさせましょう。
皮膚病
サモエドは体毛が長くて分厚いので、皮膚が蒸れやすく、皮膚病になりやすいです。
主な皮膚病は「皮膚炎」「細菌性皮膚炎」「アロペシアX」「皮脂腺炎」の4つが代表として挙げられるでしょう。
皮膚を常に清潔に保つようにして、衛生的な環境作りを心がけることが大切です。
まとめ
今回は関西地方在住のサモエドのブリーダーと育成の豆知識に関して述べてみました。
大事なポイントを整理してみましょう。
- サモエドブリーダーの情報収集を徹底して行う
- ブリーダーとのコミュニケーションを大切にする
- ブリーダーの方から細かいしつけの情報などをしっかり聞く
- サモエドの飼育は健康管理に十分配慮して行う
- サモエドの病気は早期発見・早期治療が一番大切である
大体この辺りでしょうか。希少種であるサモエドは兎に角どれだけ大事に愛情をもって育てられるかにかかっています。
飼い主となるからにはそれ相応の覚悟と愛情、そして何より経済力をもってしっかり育て上げましょう。