こちらの記事でチワワの基本的な性格などについて解説しました。
小さな体と大きな目が特徴的なチワワは人気が高い犬種です。
チワワを飼おうと考えている人は多いと思いますが、果たして何種類のチワワがいるのでしょうか?
今回はそんなチワワの種類を毛色や毛質、体型などの違いなども含めて解説していきます。
チワワの種類の区別
まずチワワの種類を幾つかの分類で書き分けていきます。
毛質は2種類
チワワは毛質のタイプで、ロングコートとスムースコートの2種類にわかれます。
短毛のスムースは光沢感があってソフトで滑らかな毛質です。
長毛のロングは毛質がサラサラだったりウェーブがかかっていたりと毛質に個体差があります。
スムースのほうが歴史が古くメキシコからアメリカにスムースコートチワワが持ち込まれました。
そこからパピヨンやポメラニアンを交配させて、ロングコートチワワが誕生するに至ります。
アメリカではスムースコートがメジャーですが、日本ではロングコートの人気が高いです。
どちらも、夏と冬に換毛期があり、この時期は毛が抜けやすくなります。
毛色のタイプは3種類
日本を代表する犬種団体JKCはチワワの被毛を基本的に3種類に区別しています。
その3種類とは「単色(ソリッドカラー)」「2色(パーティカラー)」「トライカラー」です。
しかし例外としてマールは認められておらず、これには理由があります。
犬の毛色や模様は遺伝子によって決まるのですが、マール遺伝子を持った両親から生まれたチワワの子犬は目や耳、心臓などに先天的な障害を持って生まれやすいのです。
そのため、マールはその美しさや希少性の高さとは裏腹に認められていません。
しかし、これは言ってみれば障害者差別のようなものなので、あまり好ましい傾向とは言えないでしょう。
以下細かく毛色で分類してみます。
ブラック&ホワイト
黒と白の2種類のカラーが混ざったパーティカラーが、ブラック&ホワイトです。
ここにタンが入ると、ブラックタン&ホワイトという別の毛色になります。
黒と白の割合は個々に違い、眉の部分に白い毛が混じる子もいればおでこや口周辺に白が現れるなど様々です。
この毛色のチワワは稀にタンの色が濃くなることや後頭部に茶褐色の毛が生えてくることがあるものの、成長に伴う変化が少ない傾向にあります。
長毛に比べ、短毛の方がより鮮やかな毛色と柄を楽しむことができるでしょう。
優しい色合いのクリーム
フォーンとホワイトの中間といった優しい色合いの茶色がクリームです。
顔周りにも目立つ模様がないので、チワワの特徴である大きな瞳が際立ちます。
クリームといっても完全な単色ではなく、一部にホワイトが混ざっていたり耳や手足が部分的に濃くなっていたりすることがほとんどです。
また、被毛だけでなく全体的な色素が薄いため、アイラインや鼻が真っ黒にならない個体もいます。
個性が知良いレッド
ロングヘアーに多く見られる赤茶の毛色で、チワワの茶系の中では一番濃く少し赤みが強い茶色です。
茶系に近い色の個体のほか、オレンジに近い毛色やクリームに近い色まで、レッドの毛色は比較的個体差が大きくなります。
また、成長するにつれ色が薄くなっていく傾向があるでしょう。
白い毛が混じるとレッド&ホワイトとなり、毛色の境目が曖昧なグラデーションになります。
ゴールドに近いフォーン
レッドよりも薄く、ゴールドに近い茶系の毛色がフォーンです。
成長に伴う毛色の変化が大きく、産後から幼少期にかけては暗い差し毛が多く、特に顔が黒ずんだ色に見えますが、成犬になるとキレイな薄茶色に落ち着きます。
毛色の変化を楽しむことができるうえ、個体によって色の出方が異なる個性的な毛色です。
真っ白な被毛が美しいホワイト
単色のホワイトは2色以上の毛色が混ざることが多いチワワにとってとても珍しい毛色です。
個体によっては全身が真っ白ではなく、顔周りに薄茶色やクリーム系の色が混じることがあります。
ホワイトのチワワは他の色と比べると涙やけなどの被毛の汚れが目立ちやすいので、毎日のお手入れを心掛けてください。
チョコレートタン(チョコタン)
チョコレートブラウンをベースにタンが差し色として入った2色のパーティカラーです。
ブラックタンに似た毛色ですが、チョコタンのほうが色が淡く柔らかな印象になります。
全体的に色素が薄く、目の色も青みがかって見えることが特徴です。
子犬の頃の毛色はよりブラックに近い濃いブラウンで、成長するにつれ被毛の色が少しずつ薄くなっていきます。
チョコタンに差し色の白が加わると、チョコタン&ホワイトと呼ばれるカラーになります。
体型・サイズの違い
チワワの体型には3つのタイプがあると言われています。ペットショップなどでも表記されていないことが多いです。
がっしりとした体つきに短い四肢のドアーフタイプと、スリムで四肢の長いハイオンタイプ、そしてその中間のスクエアタイプの3タイプの体型があります。
ここではそれぞれについて説明していきましょう。
ドワーフタイプ
がっしりとした体つきに短い四肢のドワーフタイプは被毛の長いロングコートに多い傾向があるとされています。
手足や首が短めでコロコロとした印象を受けるので、一般的に人気の体つきと言えるでしょう。
ハイオンタイプ
スリムで四肢の長いハイオンタイプの被毛の短いスムースタイプに多い傾向があります。
足がすらっと長い特徴があるため、ハイオンタイプの他に「バンビタイプ」「シカタイプ」と呼ばれることもあるのです。
スクエアタイプ
ドアーフタイプとハイオンタイプのちょうど中間くらいのバランスの良い体型をしているのが、スクエアタイプです。
街中で見かけることが最も多いタイプでは、長すぎず短すぎずちょうどいい絶妙なバランスですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
チワワには様々な毛色・毛質・体型があり、個体によって様々なのも人気の秘訣なのかもしれません。
見た目だけでなく小さくとも勇敢なチワワは魅力に溢れた性格をしています。
チワワを飼うとその魅力により引き込まれるので、飼う方は是非検討してみて下さい。