弊サイトでは犬のしつけの基礎・基本について様々な角度から論じて参りました。
そうは言っても、ここに書かれていることをその通りに実践して上手く行く飼い主は少ないでしょう。
成功体験はあくまでもその人自身が試行錯誤しながら自分の手で勝ち取ったものだからです。
ここでは応用編として、完全オリジナルな犬の教育の仕方について解説していきましょう。
犬の教育の仕方で大事なこと
まず本記事を読む前に犬のしつけの基礎・基本の記事は全部目を通して下さい。
ここからはより実戦的な応用としての犬の教育について書いていきます。
具体的には以下の通りです。
信頼出来る獣医やトレーナーに教わる
まず飼い主の皆さんが心がけるべきはご自身が犬のしつけに関して無知であるということです。
ネットの情報や本で読んだ知識などの入手も大事ですが、所詮机上の空論に終始してしまいます。
そこで肝心なのは以前にも少しお話しましたが、信頼出来る獣医やトレーナーを見つけて下さい。
その人が飼い主に犬の教育の仕方を具体的に教えてくれるメンターになってくれる筈です。
お金はかかりますが、犬のしつけ講座や訓練教室などに対価を払って参加するのもありでしょう。
ここで費用をケチってはいけません。初期投資は大事です。
基本的には守破離
まずベースにあるのは「守破離」であることを決して忘れないでください。
しつけのイロハやノウハウを自分の考えや私情を挟まず徹底的に模倣することです。
これは犬のしつけに限らず何事もそうで、まずは教えてくれる人の言うことを素直に聞くこと。
そしてその教えてくれる人以外の情報は全て遮断し、門外不出のものとしましょう。
まずこの心構えが出来ていないと犬のしつけ・教育は絶対に失敗します。
成功よりも失敗から学ぶ
2つ目に成功よりも失敗から多くを学んで下さい。
そのメンターや他の飼い主さんなどを客観視して、その人のしつけのどこが良くないかを見ましょう。
粗探しみたいでいやらしいですが、その人が失敗したことをやらないようにした方が断然成功率は上がります。
基本的には素直に教えを遵守した方がいいとはいえ、その獣医やメンターだってあくまでも一人の人間です。
全部が全部完璧で正しいなどということは有り得ないので、その人の悪いところは真似しないようにしましょう。
そうしていくことで凡ミス・ケアレスミスは減っていき、犬のしつけがやりやすくなります。
スキルよりも人間性
3つ目にトレーナーや獣医のスキルではなく人間性に目を向けて下さい。
一流のトレーナーや獣医はスキル以上に人間性の部分が素晴らしく美しいものです。
この人間性に共感出来なければ、たとえスキルが凄くても長続きはしません。
犬の教育・しつけにおいて飼い主がいつも大事にすべきは犬への愛情ですよね?
ならば師匠選びにおいても同様に犬を本気で愛し情熱をもって取り組んでるかは大事です。
払った対価以上のものは得られない
そしてこれが重要ですが、犬のしつけにおいても払った対価以上のものは得られません。
ただより高いものはないという言葉通り、無料で教えて貰えるものなどたかが知れています。
本気で犬の教育・しつけをしたいのであればしっかり相応の対価を払って下さい。
ここを惜しんでいてはしっかりした犬に育てることは出来ないでしょう。
犬のしつけ教室の選び方
それでは、さっそく犬のしつけ教室の選び方をご紹介します。
ドッグトレーナーの質
しつけ教室を選ぶ際にまず注目したいのはトレーニングをしてくれるドッグトレーナーの質です。
以前にドッグトレーナーとなるのに資格は必要ないとは書きましたが、スキルや専門知識は必須となります。
しつけ教室のオーナーが犬の雑誌などの監修をしていたり、警察犬の訓練士を兼任しているといいでしょう。
確実なのは犬を飼っている友人・知人の紹介などで教えて貰うことではないでしょうか。
上記したトレーナーの人間性を大前提として、その次にスキル・専門知識は判断材料となるのです。
最新のトレーニング教室かどうか
次にチェックしたいのが最先端を行くトレーニング教室かどうかです。
特にそのトレーニング教室独自の方法論や海外のトレーニング方式を取り入れている所は大丈夫でしょう。
それというのも日本は犬のしつけに関して時代遅れで、未だに飼い主に服従させる「叱るしつけ」が一般的です。
欧米諸国が時代と共にしつけを洗練・発展させているのに対して日本はドッグトレーニングの考え方やしつけ方においては“ペット後進国”と言われます。
その時代遅れの考えが国産ドッグフードの粗悪ぶりにも繋がっているのです。
故に海外の最新のしつけの方法や今のペットに合ったしつけ方法を取り入れている教室を選ぶことをおすすめします。
犬の問題点に特化して選ぶ
そしてこれが一番大事ですが、愛犬の問題点がどこにあるのかを見極めた上で選んで下さい。
犬の教育と言ってもその問題点は様々あり、噛み癖なのか無駄吠えなのか病気なのかで異なってきます。
あくまでもトレーニング教室へ行く目的は問題解決の為なので、折角高い対価を払っても問題解決出来ないと意味がありません。
だから具体的な犬の問題がどこにあるのかをきちんと分析した上で最適な訓練所を選びましょう。
上手く行かないのは飼い主が原因
もし上記したことを実践してそれでもダメであれば上手く行かない原因は飼い主にあります。
昨今だと特に犬のしつけ・教育が上手く行かなくて動物愛護センターに連れて行かれ、殺処分が多くなっているのが現実です。
しかしそれは飼い主がきちんと正しい知識とスキル、そして愛情をもって犬と接してこなかったからではないでしょうか。
本気で犬と向き合い犬を大切に思うのであれば、それを教えてくれる人たちは幾らでもいるのです。
それを「お金がかかる」とか理屈をつけてやらない人は元々犬を飼わない方がマシだといえるでしょう。
何事も結果が出るまで本気で向き合ったかどうかが大事です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はこれまでの記事と比べてかなりきつめの内容のことを書きました。
しかし、人間の子供だって育てるのは簡単ではないのですから、愛犬となれば尚更でしょう。
本気で犬を幸せにしたいかどうか、犬と幸せになりたいかどうかは飼い主の心一つなのです。
たかがペットされどペットであり、本気でいい犬を育てるのであれば惜しみなく投資してください。
本気で頑張った分だけリターンは必ずやって来ます。