以前にドッグフードを食べない犬の記事で犬がドッグフードを食べない時の対処法などを紹介しました。
とはいえ、やはり犬の餌の中心にあるものはドッグフードであることに変わりはありません。
今回の記事では改めておすすめのドッグフードを餌やりの方法や選び方・種類と共に解説していきます。
どんなドッグフードが愛犬におすすめなのでしょうか?
ドッグフードの種類
ドッグフードは多くの種類がありますが、大別すると「ドライフード」「ウェットフード」の2種類です。
以下具体的に説明していきましょう。
ドライフード
ドライフードとはドッグフードの定番商品で、小さな粒状になっているカリカリと噛む音のするフードです。
まずドッグフードといえばこれという方が多いのではないでしょうか。CMや動画で見るのもこのタイプでしょう。
殆どのドライフードは愛犬の肉体の成長や健康維持に必要な栄養を満たすように作られています。
それ故に愛犬はドライフードと水だけあれば最低限の健康を維持することが出来る仕組みなのです。
メリットは安価であることと、乾燥している為に日持ちも長く賞味期限切れが遅い所でしょう。
逆にデメリットとしては水分量が圧倒的に少ないことから水分が不足しがちな所です。
ウェットフード
ドライフードほどの種類はありませんが、好んで食べる愛犬が多いフードがウェットフードです。
ドライフードとの違いは量が少ない分水分量が多いので栄養素と同時に水分も摂取できます。
愛犬の嗜好性が高い場合は食欲が落ちている時や体調が悪いときであっても食べてくれるのです。
メリットとしては少ない量で高い栄養分を摂取できることであり、品質はドライフードよりもいいでしょう。
一方デメリットとしては賞味期限切れが早く起こることと、高品質故に高価なので飼い主の経済的負担が大きいことです。
ドッグフードを与える際の注意点
実際のところドッグフードは1日に何回、どれくらいの量をあげれば良いかを説明していきます。
ドッグフードは実際の所犬の種類や年齢などよっても与える量や方法などが変わってくるものです。
それでは以下ケースバイケースで見ていきましょう。
大型犬は小型犬の2倍
まず大前提として、犬の大きさによってフードの量や回数が変わることを忘れないでください。
大型犬の場合小型犬の2~3倍の量と回数が必要と言われており、それだけ消費量も多いのです。
これに関しては大型犬の記事でも説明したことなので具体的な説明は省きます。
まず犬の種類が大型・中柄・小型によって食事量が違うことだけは覚えておきましょう。
生後1か月頃まで
生まれてすぐの犬は母犬の母乳を飲んで大きくなります。
その後乳歯が生えて、固形物が食べられるようになったら 1日に3~4回に分けて離乳食を与えましょう。
消化器官が発達していない子犬に一気にフードを食べると吐いたり下痢を起こしたりすることがあります。
水分が多い離乳食は傷みやすいため、食べ残しは毎回片付けるようにしてください。
生後1か月~6か月頃まで
この頃になると急激に消化器官や体が発達していくため、栄養価が高い成長期用のフードをあげてください。
フードは 1日2~3回分けてあげると良いでしょう。大型犬もこの頃はまだ小さいので量は少なくても大丈夫です。
生後6ヶ月以降成犬期まで
この頃になると急激だった成長が緩やかになり、体つきが成犬に近くなってきます。
ドッグフードは1日2回に分けてあげると良いでしょう。
なるべく朝晩の決まった時間にあげて、常に新鮮な水が飲める状態にしておいてください。
老犬期
愛犬は7年を過ぎたころから、老犬期に入ると言われています。
この頃になると消化機能が落ち、食が細くなってくるため、食事の回数を1日3~4回に増やしてあげると良いでしょう。
歯も弱ってくるので、柔らかめのシニア向けフードに変えたり、ぬるま湯でふやかしたりと工夫をしてあげてください。
ドッグフードの適量
愛犬は体重や種類だけではなく、年齢や性別、また避妊や去勢をしているかどうかで必要とする栄養素が異なります。
ほとんどのドッグフードには「1日あたりの給餌量の目安」が書かれているため、まずはその量を目安として考えると良いでしょう。
そして、日々ウンチの状態や体重を確認して、ワンちゃんに合うフードの量を見つけてあげてください。
何か心配なことがある時や、やせ気味や太り気味のワンちゃんについては動物病院に相談するのも良いでしょう。
ドッグフードの選び方
次はドッグフードを選ぶポイントを説明していきます。飼い主はどういった点に注意して愛犬のドッグフードを選べば良いのでしょうか。
ここではドッグフードを選ぶ時のポイントを3つに分けて紹介していきます。
総合栄養食
まず大事なのはラベルに「総合栄養食」と書かれているか否かで、これが物凄く大事です。
一方 「一般食」「栄養補助食」 と書かれているフードは単独で栄養素を満たすことができません。
一般食や栄養補助食をご使用の際は必ず総合栄養食と一緒に食べさせるようにしてください。
人間には人間の、愛犬には愛犬の要な栄養素や栄養バランスがあります。
ドッグフードを選ぶ時はワンちゃんに必要な栄養素、栄養バランスを満たしているかチェックしましょう。
「総合栄養食」 と書かれているフードであれば、そのフードと水だけで愛犬に必要な栄養素を満たすことができます。
穀物量
人間にとって主要なエネルギー源となっているものといえば、米や小麦などの穀物です。
穀類は安価に使用できること、形状を整えやすくなることなどから、多くのドッグフードの原料として使われています。
しかし、本来肉食の傾向が強い愛犬に大量の穀物を与えると、消化器官に負担がかかるのです。
ここで注意をしておきたいのが穀物が必ずしもワンちゃんの負担になるわけではないということ。
良質な食物繊維が含まれている玄米や野菜は愛犬の腸内環境を良くしてくれるとも言われています。
こういった理由からも、穀物が含まれているフード=粗悪なフードということではありません。
しかし、愛犬の体のつくりを考えると、「穀物が主原材料」というドッグフードは避けた方が良いでしょう。
食品添加物が含まれていないか
食品添加物に関しては人間の食べ物と同じく不要なものが含まれていない方が良いでしょう。
全ての添加物が悪いのではなく、保存上で必要な添加物を最低限の量使っている分には問題ありません。
しかし中には添加物を大量に使用して原料の質の悪さをごまかしているドッグフードもあります。
使われている添加物が本当に「愛犬にとって必要なのか」 ということを考えてフードを選んであげてください。
海外産を選ぼう
それからドッグフードはドライ・ウェットを問わず国産よりも海外産を選びましょう。
一般的な量販店で販売されている国産ドッグフードは愛犬の健康を配慮していると言い難いものが少なくありません。
使用されている原料を見て、穀類や不要な添加物が大量に使われていることに驚く方も多いのではないでしょうか。
日本では「ドッグフードの品質がワンちゃんの健康に繋がる」という認識がまだまだ甘いのが現状です。
一方で海外、特にペット先進国のイギリスやドイツではペットを飼うハードルが高くペットは家族であるという意識が日本より高いのでしょう。
ペットに関する意識の高さから、製造・販売されているペットフードも品質が高いものが多いという特徴があります。
特に「人間が食べることができるヒューマングレードの原料を使っている」「穀物を極力使わずに製造されている」「動物性タンパク質を重要視している」の3点です。
なので国産品のペットショップは余程人気の高いものでない限りは選ばないでください。
おすすめのドッグフード
ピュリナワン
高品質なのにリーズナブルな価格で、人気が高いドッグフードがピュリナワンです。
原料の中で一番多く使われているのが肉類であること、栄養士による監修を受けているなど魅力的なポイントが多いフードでもあります。
量販店で手に入る一般的なフードの中では高品質のフード と言えるでしょう。
モグワンドッグフード
モグワンはヒューマングレードの原料を使用したイギリス生まれのドッグフードです。
大きな特徴は新鮮な鶏肉とサーモンをたっぷりと使用した高タンパクな栄養設計になっていること。
他にも良質なココナッツオイルやリンゴ、カボチャなどワンちゃんの健康維持に役立つ材料が使われています。
穀物(グレイン)や、着色料や香料などの余計な添加物は一切使用していません。
カナガン
穀物を一切使わず、厳選された原材料を使用して作られているのがカナガンのドッグフードです。
主原料の鶏肉以外にも栄養価の高いサツマイモやミネラル豊富な海藻類など人間でも食べられる原料を使用して製造されています。
また、小さなワンちゃんも食べやすく、丸飲みしにくいほどよい小粒サイズになっているのも特徴です。
アランズ
アランズは厳選された8種類の原料だけで作られた、100%無添加のドッグフードです。
特徴的な点は野生の犬が食べていた食事をできるだけ忠実に再現する、「ナチュラルフィーディング」という考え方を取り入れていること。
愛犬が本当に必要としている栄養をバランスよく摂取できるように、2年もの歳月をかけて開発されました。
FINEPET’Sドッグフード
製品中の動物性タンパク質量は驚きの80%、低カロリーで高タンパク質な鹿肉と鶏肉、鮭肉をたっぷりと使用しています。
人間が食べることができないものや、人工的な添加物は一切使用していません。
販売を開始して20年経過してもなお、愛犬のことを考えてフードを日々進化させ続けているのがFINEPET’Sクオリティです。
ブッチ
以前にも紹介したブッチです。ブッチはニュージーランド生まれ、愛犬の食いつきがとても良いウェットタイプの総合栄養食です。
ヒューマングレードの安全な原料のみを使用し、人工添加物を使用せずに作り上げられたブッチのフードはとってもジューシー。
水分が70%程度含まれているため、水を飲むのが苦手な愛犬にもおすすめです。
ニュートロワイルドレシピ
肉食の祖先を持つ愛犬のために、高品質な肉類をたっぷりと使って作られたウェットフードです。
チキンとターキーを贅沢に使っているので、こちらをお勧めする動物病院もあるほどの食いつきの良さが魅力的。
栄養素がたっぷり詰まっている総合栄養食なので、このフードだけでも十分に必要な栄養素をとることができます。
獣医やドッグトレーナーら専門家に相談
さて、ここまでドッグフードを紹介してきましたが、正直本記事よりも獣医やドッグトレーナーに聞いた方が確実でしょう。
ネット記事や口コミのものはかなり作為的なものが多く、信憑性の点で情報価値としては低いです。
やはり高い対価を払ってでも専門家に聞くのが1次情報として確実なので、そちらを選んで下さい。
本当に大事な情報は相応の対価を払わないと得ることは出来ませんので、惜しみなく投資しましょう。
まとめ
今回は改めておすすめのドッグフードについて紹介してきました。
色々大事なポイントはありますが、何より大事なことは愛犬の健康にしっかり気を配ることです。
飼い主が愛犬の健康に意識を向けていれば自ずといいドッグフードを紹介して頂けるでしょう。
逆にその意識が低いときちんとしたドッグフードを手にすることは出来ません。
何度でも言いますが、本当に飼い主の意識の高さこそが大事なのです。