ポメラニアンといえば、小型犬の中でもチワワと人気を二分する位の大人気ペットです。
ポメラニアンの見事なまでの可愛さに惹かれて、一家に一匹は欲しいと思っているのではないでしょうか。
そんなポメラニアンといえば、まん丸の毛皮のシルエットが非常に特徴的で大変可愛らしい印象です。
可愛らしさや飼いやすさでいえば、チワワとほぼ互角かそれ以上だと言えるでしょう。
今回はそんなポメラニアンの性格を解説しながら、その歴史的背景や開催の注意点も併せてチェックしていきます。
ポメラニアンの性格
まずはここで基本的なポメラニアンの性格について見ていきましょう。
ポメラニアンは基本的に甘えん坊で素直
フワフワの毛並みと愛くるしい見た目のイメージそのままに、ポメラニアンはとても甘えん坊で素直な性格の犬種です。
しかし、ただ甘えるだけではなく大好きな飼い主に対して強い忠誠心を持っており、感受性の強さを活かして疲れたり落ち込んだりするとそっと寄り添い癒してくれます。
また、好奇心旺盛で元気いっぱいなポメラニアンは飼い主と遊ぶのが大好きなので、できるだけ一緒に遊んであげる時間を作ってあげましょう。
ポメラニアンはやや凶暴な側面もある
そんなに多くないのですが、人によってはポメラニアンの性格を「凶暴」と言う人も居ます。
小さくて可愛いらしい見た目とのギャップから、同じ犬種のことを言っているのか、疑わしく思えてしまうのでしょう。
しかし、「凶暴」という評価もあながち間違いとは言い切れない部分があります。
すぐ噛みつくような獰猛さではなく、イヤイヤ期に差しかかった人間の子どものような腕白さ(反抗期)と言えるかもしれません。
しっかりとしつけていれば、この凶暴さも抑えることが可能ですが、しつけができていないと飼い主の指示にも従わず、人間の子どものような「無邪気な凶暴さ」が発揮されます。
その点、ポメラニアンは頭の回転が早く物覚えもよく、とてもしつけがしやすいので、飼い主がしっかりしつければ大丈夫でしょう。
反面、過剰に甘やかしてしまうと、自分の方が飼い主よりえらいと勘違いしていうことを聞かなくなってしまうこともあります。
結局、わがままになってしまうのは、飼い主のしつけ次第だということを忘れないでください。
毛色による性格の違いは根拠レス
ポメラニアンに限らず、同じ犬種であっても「被毛の色が違うと性格も違う」という説があります。
しかし、この説には明確な根拠がなく、実際のところポメラニアンの性格が毛色に影響されるかどうかの傾向はあまりよく分かっていません。
毛色に限らず、同じ犬種でも性格の個体差は大きく、感じ方も人それぞれです。
仮に生まれつきの性格に差があったとしても、その要因が毛色だとは断定できないのです。
そのため、ポメラニアンの性格は毛色よりも飼い主のしつけの方が大きく影響していると考えた方がいいかもしれません。
オスとメスで性格は違うのか?
果たしてオスとメスで性格はどう違うのかを傾向としてまとめておきましょう。
オスの場合
オスは元気いっぱいでやんちゃな子が多いです。メスよりも警戒心が強く吠え癖がつきやすいものの、根が単純で素直な甘えん坊です。
しつけさえきちんとすればとても飼いやすく、特に苦労する点はそこまで多くないのではないでしょうか。
メスの場合
ポメラニアンのメスはオスに比べ大人しく甘え上手です。状況に応じて行動を変えられる頭の良さがあり、高いコミュニケーション能力を持っています。
こうした性格からオスよりもしつけやすいと言えるかもしれませんが、そんなに大きな差があるわけではありません。
ポメラニアンの歴史的背景
ポメラニアンはスピッツ系の犬を小型化したものと考えられています。
1800年代にドイツのポメラニア地方で最初に作出されましたが、この時はまだかなり大型だったそうです。
その後ビクトリア女王が夢中になり、ご自身で飼ってる犬との交配で今日の一般的なサイズまで小型化しました。
ジャーマン・スピッツがこの愛らしい犬種の祖先と考えられています。
スピッツの標準的な色であるグレーやホワイトではなく、明るいカラーで体が小さいものを選んで繁殖し、現在の容貌になったといわれています。
“ポム”と呼ばれることも多いこの犬種は当初からちょっとした番犬にもなる愛玩犬として繁殖されてきました。
飼う際の注意点
一般的に飼いやすい性質なので注意すべき点はそんなにありませんが、中には太りやすい個体もいますので体重管理には注意しましょう。
ダブルコートは週1~2回の定期的なグルーミングが必要で抜け毛の季節には毎日のケアを必要とします。
体は小さいのですが、定期的な運動が必要でしつけによく反応します。
非常に賢くトリックも楽しんで覚えて披露してくれます。
他のペットともうまくやっていけますが、大型犬との同居ではポメラニアンが怪我をすることのないよう気をつける必要があるでしょう。
一緒に育てば子供とも非常に相性がよいのですが、子供を知らずに育った場合は慎重な態度を見せることもあります。
子供には小さいポメラニアンは大型犬ほど丈夫ではないことを教え、目の届くところで一緒に遊ばせる必要があります。
用心深く吠えやすい性質のため、番犬としても優れています。よく気がつき、体の小さなポメラニアンは高齢者のペットとしてもおすすめです。
まとめ
ここまでポメラニアンの性格について解説してみましたが、チワワよりも飼いやすい傾向にあり、楽なのではないでしょうか。
しかしながら、ポメラニアンが凶暴になるのか非常に可愛らしい犬になるのかはしつけ方が鍵を握ると言っても過言ではありません。
普段の飼育はきちんとしておきましょう。そうすれば、凶暴な面は薄れていき、あなたになつく最高の犬になってくれます。
相性云々以上に飼い主の真心と愛情こそ一番大切な要素であることを忘れないでください。