犬のお腹がキュルキュル鳴る理由は?裏に隠された危険信号を徹底分析!

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犬のお腹 犬のお腹

犬と遊んでいると犬のお腹が鳴るという経験をした飼い主はいらっしゃるのではないでしょうか。

人間も空腹の時はお腹が鳴ることはありますが、犬の場合その原因は実は複雑です。

単なる空腹なのか、それとも実は病気や体調不良などといった別の要因があるのか・・・。

こうしたところに目を向けられる人はプロのブリーダーや獣医以外だとなかなかいらっしゃらないでしょう。

そこで今回は犬のお腹がキュルキュルと鳴る理由や裏に隠された危険信号を掘り下げて解説していきます。

 

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犬のお腹が鳴るメカニズム

 

 

まずは犬のお腹が鳴るメカニズムといった原理原則を追求しなければなりません。

ここではその原因についてしっかり解説しましょう。

 

犬のお腹が鳴るのは蠕動(ぜんどう)運動

 

結論からいえば犬のお腹がキュルキュル鳴るのは「蠕動運動」と呼ばれるものです。

これは人間と同じ消化のシステムであり一種の生理現象なので何も心配しなくていいでしょう。

食べ物が体内に入り栄養素に変換・吸収され不要物が排泄される仕組みは構造自体は単純です。

しかしその機能は複雑で、消化のプロセスは歯で食物を細かく砕くところから始まります。

消化管壁にその筋肉が収縮と弛緩を順番に繰り返すことを蠕動いうのです。

胃では蠕動によって飲み込まれた食物が撹拌され胃液と混じり合います。

一旦、胃に入った食材がきちんと消化されるには最低でも2〜4時間はかかるのです。

この運動の過程でお腹が音を立てるのであり、それ自体は何問題ありません。

もしこの時犬の言動・行動に何らの異常もなければ安心してください。

 

犬のお腹が鳴る症状の原因

 

上記のメカニズムがあることを踏まえた上で犬のお腹が鳴る原因はどこにあるのでしょうか?

細かく分けるといくつかありますが、具体的には以下の通りです。

    • 空腹
    • 早食い、大食い
    • 運動不足
    • 胃腸の機能低下(便秘、下痢や嘔吐)
    • 腹部膨満(胃拡張・捻転症候群)
    • 過敏性腸症候群(緊張やストレス)

実は犬のお腹が鳴る原因はこれだけあるわけであり、決していいことばかりではないのも事実です。

老化による胃腸の機能低下・胃拡張・捻転・過敏性腸症候群などはあからさまな危険サインとなります。

普段から常に犬の様子を観察しておき、これらの症状に当てはまるものがないかを調べて見ましょう。

もし上記する原因が症状として現れた場合は病院まで連れていくことをおすすめします。

 

犬のお腹が不調である時のサイン

 

 

上記の理由から犬のお腹がキュルキュル鳴る時の原因はわかりました。

それでは犬のお腹が不調である時のサインはどのようにして現れるのでしょうか?

 

下痢・嘔吐

 

まず下痢・嘔吐の場合ですが、症状としてはフードを早食いした結果胃が膨張して吐き出すというものです。

双方とも短期的な1度きりの嘔吐と2〜3日程度で治る下痢の場合は弁が非常に水分の多いものとなります。

また嘔吐も下痢も注意すべきは水分を大量に消費するために脱水症状に見舞われるということです。

併発したり排泄物に血液が混じっていたり肛門周辺が切れて痔になっていた時は感染症が考えられます。

このような状態の場合非常に危険であり、決して放置してはならない問題なので気をつけてください。

軟便が何度も続くようでしたら寄生虫感染も疑われますので早急に医師に診断しましょう。

 

腹部膨満(胃拡張・捻転症候群)

 

この病気は主に遺伝性や犬の体格など子犬期に起こることが多いとされる病気です。

犬の腹部に液体やガスが溜まることで妊婦のように膨らみます。

病状としては下垂・吐き気・不安げな徘徊・無関心といった形で現れるでしょう。

腹部膨満になりやすい犬種となりにくい犬種がいて、なりやすいのは以下の犬種です。

    • グレート・デーン
    • ワイマラナー
    • スタンダード・プードル
    • アイリッシュ・ウルフハウンド
    • ドーベルマン

特に胸が狭く深い成犬〜老犬の大型犬・超大型犬は腹部膨満にかかりやすいと言われています。

しかも厄介なのが急にこの症状が現れるだけではなく処置しても助かりにくい病気なのです。

大型犬・超大型犬を飼う人は常にこの病気が起こらないかを警戒しておいてください。

 

過敏性腸症候群(緊張やストレス)

 

いわゆる緊張やストレスの場合は不機嫌に睨みつけたり威嚇したりという形で表面化します。

これは人間で言う所のストレスやうつ病など現代社会の人たちも多くかかる病気でしょう。

犬の体は非常に正直にできていて、環境の変化や安心できる場所・時間がないと精神を疲弊させます。

胃腸の働きが悪くなると、消化不良を起こしお腹が鳴るのです。

もしも、お腹が鳴る原因が分からない場合は、ストレスの原因が無いか観察しましょう。

最悪の場合精神疾患まで患ってしまう可能性があるので、その前に病院に連れて行きましょう。

 

犬のお腹がキュルキュル鳴るときの対策

 

 

上記を踏まえて、空腹以外が原因で犬のお腹がキュルキュル鳴る時の対策は何がいいのでしょうか?

ここではその方法に関して具体的に説明していきましょう。

 

食事の回数を分散させる

 

お腹が空いてお腹がキュルキュルなっているのであればエサの回数を増やしてください。

ただし、この時注意すべきなのはエサの「量」ではなく「回数」です。

普段と同じ量を複数回与えてしまうと肥満になってしまうので、普段と同じ量を小分けにしましょう。

特に大食い・早食いの犬はこの対策によって適度に小腹を満たすことが出来ます。

それでもお腹が空いているようであれば低カロリーのフードやおやつを与えて解消してください。

空腹の時間をあまり作らないようにすることで上手くタイミングをずらすことができます。

 

犬に24時間の断食をさせ、食事の内容を変える

 

犬の軽い不調が原因でお腹が鳴っているのであれば、断食をさせることで対策することができます。

断食をすることで、体内の不要物を排出するための時間を確保することができるでしょう。

一度体の中から毒素を洗い出すことができれば、ひとまずは解決するはずです。

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また、そのフードが犬の体に合わない可能性もありますので、その場合は柔らかい食べ物にしてください。

人間でもどうしても食べ物が合わない時はおかゆなど割と柔らかく温かいものにしますよね。

犬も同じように食事を変えるだけで大きく改善されることがあります。

健康な犬の体は何と言っても健康的な食事にあるという基礎・基本を忘れないでください。

 

とにかく運動させる

 

そしてこれが最も大切なことですが、とにかく外に連れていって運動させましょう。

どんなにいい食べ物を与えたとしても運動をしなければ不健康な体になってしまいます。

人間と同様に犬だって食事・運動・睡眠のバランスが大切です。

その基本のバランスが崩れているからこそ犬は不調でお腹をキュルキュル鳴らします。

少なくとも犬は食事としては実は人間よりも良質なものを食べているのですから。

ならばあとは飼い主が意識して飼い犬に退屈させないための努力を続けなければなりません。

犬の食事と運動は飼い主自身がきちんと責任を持って管理してください。

 

万が一の時は即座に動物病院へ

 

上記の対策を施しても尚どうにもならないという方は即座に動物病院へ連れて行ってください。

犬のお腹がキュルキュル鳴るのはただ単にお腹が空いているからである場合がほとんどです。

しかし場合によっては深刻な病気の症状かもしれずそれを峻別するのは難しいのではないでしょうか。

お腹がキュルキュル鳴る以外に異常な症状がないのであれば、基本的には心配する必要はありません。

大きな音がしたり鳴りやまない場合は、かかりつけの獣医師に相談するようにしてください。

とにかく大事なことは普段から犬の健康チェックを絶対に欠かさないようにすることです。

 

お腹が空くタイミングにも注意

 

 

犬のお腹が鳴るタイミングによって原因をある程度読むこともできます。

お腹が鳴るのが一時的なものなのか、昨晩からずっと鳴っているなど継続的なものかでも原因は変わるのです。

それでは、お腹が鳴るタイミングごとに見ていきましょう。

 

食前に鳴る

ごはんを食べる前にお腹が鳴る場合、空腹によってお腹が鳴ることが考えられます。

人間もお腹が空くと、キュルキュルとお腹が鳴るものですが、これは単なる空腹です。

もしも、食前になると頻繁にお腹が鳴るのなら、次の食事までの時間に間が開き過ぎている可能性も考えられます。

その場合は以下のことに注意してみてください。

    • 食事の時間を見直す
    • 食事の回数を見直す

もし1日に2回に分けて与えているのなら、1日に3回に分けて与えるなどの工夫をしましょう。

上記のように食事の回数を増やしてなるべく空腹の時間を睡眠以外に作らないようにすることが大切です。

 

食後に鳴る

 

食後にお腹が鳴る場合はドッグフードを消化している消化音であることが考えられます。

人間でも食べ物を消化しているとき、腸が動く消化音が聞こえるでしょう。

犬も同様に食後に消化音がキュルキュルと聞こえるのです。

また、元々胃腸が弱い犬の場合はドッグフードが合わないためにお腹が鳴る場合もあります。

頻繁にお腹が鳴る場合は穀物フリーのドッグフードに変えてみるというのも一つの手です。

 

時間に関係なくに鳴る

 

食前や食後に関係なくお腹が鳴る場合もありますがこの場合はストレスが疑われます。

その場合は環境そのものに問題があると思ってください。

犬もストレスを感じることで、胃腸の働きが悪くなることがあるでしょう。

胃腸の働きが悪くなると、消化不良を起こしお腹が鳴るのです。

この場合は動物病院に連れていき犬のストレスの原因を探りましょう。

 

食欲が無かったり元気が無いときに鳴る

 

食欲が無かったり元気が無いときにお腹が鳴る場合は内臓の機能低下が考えられます。

多くの場合運動不足や睡眠不足が原因だと思われるので生活リズムの見直しを行いましょう。

散歩の回数や時間が少なかったり適度に運動しない日が続くと犬の体も鈍ってしまいます。

消費カロリーも減り、お腹も空かなくなって食欲が無くなることがあるのです。

食欲が無くなるとごはんも進まず胃腸の働きも低下し内臓機能自体も低下することになるでしょう。

犬種など犬によって、必要な運動量には個体差があります。

あなたの愛犬の運動量を確認しながら、適度な運動とお散歩を行うようにしましょう。

 

体と心のつながりを大切にすること

 

 

胃腸の健康は犬の性格にも関わってることであり、体と心のつながりが大切です。

人間でも怒りっぽい人は肝臓に不調が出やすかったり胃腸を痛めたりします。

犬もそれは同じで激しい性格の犬だとどうしてもそれが体のサインとなって出るのです。

またそうした感情の浮き沈みは犬から冷静さを失わせる元凶にもなるので気をつけましょう。

命あっての物種であり、犬が健康であること以上に飼い主にとって幸せなことはありません。

だからこそ普段から良質の食事と適度な運動をさせることが大切ではないでしょうか。

何事も基礎基本が一番であり、普段から犬が健康で過ごせる環境を作ってください。

 

まとめ

 

 

いかがでしたか?

今回は犬のお腹がキュルキュル鳴る理由についてその原因や対策と共に解説してきました。

このストレスフルな現代社会に生きていると人間だけではなく動物も影響を受けるようです。

その中でも犬は特に人間と共に暮らしてきた歴史が長いのでストレスで体調を崩しやすくなります。

もしここで体のサインが出てしまうようであれば、決して無理をせずに寄り添ってあげてください。

愛犬をきちんと大切にできてこそ素敵なペットライフを送ることが可能となるのです。

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