犬と一緒に寝るのはいいことなのか?寝たがる心理とダメな理由を解説

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犬の睡眠

前回の記事では犬のいびきについて、原因や対処法などを書きました。

今回は犬と一緒に寝ることの是非について解説していきます。

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犬と一緒に寝ることは出来るのか?

犬と一緒に寝ることはそれ自体決して悪いことではなく、可能なことは可能です。

飼い主だって犬のことは気になるし、犬だってやっぱり飼い主と一緒に居たいという思いもあるでしょう。

また、最初に子犬を迎え入れてから数ヶ月は犬も怖がりなので、一概にダメだとは言えません。

しかし、犬と人間は元々別の動物ですから、一緒に寝ることで当然リスクも発生します。

そのリスクに細心の注意を払っていれば、一緒に寝ても問題ではありません。

一緒に寝たがる心理

まずは犬が飼い主と一緒に寝たがる心理について見ていきましょう。

飼い主の匂いで安心できる

犬の夢の記事でも述べましたが、犬と人間ではレム睡眠とノンレム睡眠の割合は逆で、犬の場合レム睡眠の方が長いと言われます。

これは犬の本能で寝ている時いつ外敵に襲われてもいいように臨戦態勢で待ち構えているのです。

そんな犬を少しでもリラックスさせるためには大好きな飼い主の匂いはとても安心出来るので、警戒心を解いてリラックスできます。

布団が気持ちいい

一回でも飼い主の布団で一緒に寝る心地よさを知った犬は自分の寝床ではなく一緒に寝たいというケースもあります。

これは犬の寝床に比べてふかふかの布団に包まれる感触にやみつきになってしまうせいではないでしょうか。

犬用でも心地よい素材のベッドはありますが、やはり人間の寝具の方が質が高いことが一般的です。

群れで寝る習性から

本来、犬は群れをなして生きてきた動物だということを思い出して下さい。

特に寝る時間は無防備になりやすいため、仲間と身を寄せ合って寝る習性があります。

また、全ての犬がそうではありませんが、犬の中には特別甘えん坊な性格も居て、一緒に寝たがる傾向があるのです。

日頃留守番が多い犬は孤独に慣れてしまうケースと日中寂しさを埋めるかのように甘えてくるケースに分かれます。

甘えん坊な子は後者の理由から、就寝時でも一緒に過ごしたがることが多いようです。

愛犬が寝る位置や寝方も家庭によって違うようで、足元で寝る犬もいれば、腕枕をしたり抱きついたりなど、そのスタイルもさまざまです。

犬と一緒に寝るのがダメな理由

では今度は逆に犬と寝るのがダメな理由を考察していきましょう。

事故のリスクがある

まず1つ目は事故のリスクです。犬の大きさにもよりますが、小型犬の場合は飼い主が寝返りを打った際に潰したり、無理な姿勢で寝れば関節を痛めてしまう可能性もあります。

また、ベッドからの落下事故が起こることもありますので、一緒に寝る際のベッドはお勧めしません。

これは大型犬も然りで、大型犬の場合逆に犬の重さに人間が押し潰されかねないこともあることを忘れないで下さい。

犬に気を遣い熟睡できない

犬と一緒に寝る飼い主の睡眠の質が低下するという問題が起こる場合もあります。

犬に限った話ではありませんが、誰かと一緒に寝ていると無意識に相手を気にしてしまい寝られない方も居ます。

例えば、犬に気を使って寝返りを控えているような場合は質の高い睡眠がとれていないかもしれません。

また十分な睡眠がとれず、疲労回復が万全ではない状態が続くと飼い主の体調を乱す原因になることもあるのです。

衛生面の不安

犬と一緒に寝るのがダメだと言われる一番の理由は衛生面に影響を及ぼすことです。

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犬の毛やよだれなどが付いたシーツをそのままにしていると、かゆみや湿疹などの原因にもなるので頻繁に洗濯しなければなりません。

また、シーツだけなら自宅で洗濯できますが、丸洗いできない布団やベッドにノミやダニが移動してしまうと厄介です。

散歩のタイミングでノミやダニがうつることもあるので、室内で飼っているからといって安心はできません。

犬と一緒に寝る以上、衛生面のリスクは念頭に置いておく必要があるでしょう。

病気(感染症)の不安

犬から人間へ、人間から犬へ病気が感染してしまう可能性があることもリスクとなります。

動物と人の間でうつる病気は「人獣共通感染症(ズーノーシス)」と呼ばれ、日本にはこのうち約50種が報告されています。

ウィルスや細菌、クラミジア、真菌(カビ)、原虫や寄生虫を病原体としてさまざまな病気を発症するリスクがあるのです。

犬が依存してしまう

常に飼い主と一緒に寝ていると、次第に犬が依存してしまい一人で寝られない可能性があります。

留守番させているときや旅行先など、犬と飼い主がいつでも一緒に寝られる環境とは限りません。

毎晩飼い主と一緒の犬がいきなり孤独に寝なけれればならないことで感じるストレスは相当大きなものになります。

また、その依存症のせいでうれしょんなどをしてしまうという二次災害に繋がりかねません。

ひとりでも寝られるようにすることは犬の精神衛生上にも非常に大切なことだと覚えておいてください。

犬と一緒に寝る為の対策

それでもやっぱり一緒に寝たいと考える方のために、一緒に寝るため対策を確認しておきましょう。

狭いベッドは避ける

まず、事故のリスクを回避するためにベッドのサイズに注意しましょう。

特に超小型犬と一緒に寝る場合は狭いベッドはおすすめできません。

飼い主の十分な睡眠確保も考慮すると、少なくともセミダブルの大きさは必要です。

寝室にもトイレを設置

寝室にはトイレも準備してあげましょう。部屋とトイレの場所に隔たりがあると、犬が排泄を我慢しストレスや病気を引き起こす原因にもなりかねません。

ただしこれはあくまでもトイレトレーニングが完璧に出来た後の段階でのお話です。

トイレトレーニング中なら一緒に寝ることは我慢しておいたほうが無難ではないでしょうか。

お留守番の練習をして孤独に慣れさせる

日頃から留守番の練習をして孤独に慣れさせることもまた飼い主と犬の双方にとっては大切です。

ひとりで過ごせるよう自立心を育てるのも、結果として犬のストレス軽減につながります。

また、なるべく離れて寝る方が病気の感染症のリスクは格段に減りますので訓練してあげましょう。

降りて・どいてのコマンド練習

飼い主のベッドを自分のテリトリーと勘違いしないように「降りて」のコマンドでベッドから降りるトレーニングをします。

飼い主が許可をしたらベッドで寝ても良いということをしっかり認識させましょう。

また、犬が寝ていても跨いだりせず「どいて」とコマンドを出して犬をどけることも大切です。

ポイントは、コマンドを家族で統一しておき愛犬が混乱しないようにすることです。

日頃からコミュニケーションをしっかり取って信頼関係を築くことも欠かさないでください。

まとめ

今回は、犬と一緒に寝ることが悪いと言われる理由や一緒に寝るときのポイントについてお伝えしました。

一緒に寝ることはメリットがある分リスクも大きくなるので十分に注意が必要です。

また、いざというときのために愛犬が孤独で過ごすことができるよう、日頃からしつけてあげてください。

常にべたべたではなく、適度に距離感を保つドライでクールな関係性ぐらいが程よいといえるでしょう。

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