イングリッシュ・コッカー・スパニエルを徹底解説!特徴や維持費を紹介

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イングリッシュ・コッカー・スパニエル イングリッシュ・コッカー・スパニエル

スパニエル種は数多く居ますが、その代表格ともいえるのがイングリッシュ・コッカー・スパニエルです。

優しくおっとりした見た目の印象があるイングリッシュコッカースパニエルですが、実は猟犬としての歴史を持つ犬種です。

飼い主に対して愛情深く忠実なので、とても育て甲斐のある犬種といわれていますが、噂はあくまで噂でしかありません。

ここではイングリッシュ・コッカー・スパニエルの歴史から性格・特徴・維持費までまとめてご紹介します。

これから飼おうとお思いの方は是非参考にしてください。

 

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イングリッシュ・コッカー・スパニエルの基本スペック

 

 

それではまずイングリッシュ・コッカー・スパニエルの基本データから掘り下げて行きましょう。

 

基本データ

 

まずはイングリッシュ・コッカー・スパニエルの基本データです。

 

・種類・・・中型犬
・大きさ・・・37~42cm
・体重・・・13~15kg(成犬)
・平均寿命・・・12~15年
・原産国・・・イギリス

 

イギリス原産のスパニエル種であるために、非常に高貴で華がある犬種です。

かなり頭がとがっていて口吻も長く、巻き毛に長い垂れ耳が特徴的といえます。

中型犬の割に平均寿命もかなり長いので、細く長く飼いたい方にはお勧めの犬種です。

 

基本的な性格

 

イングリッシュ・コッカー・スパニエルは大変明るく、それでいて穏やかで愛情深い性格の犬種です。

社交性があり走り回ることも大好きなので、ドッグランに行けば大喜びで楽しむことが予想されます。

天真爛漫な性格は人間の子どもの良き遊び相手にもなりますが、実は相手を見る目はとてもシビアです。

表向きの明るさと裏腹に繊細さもあり、飼い主や家族以外には少し控えめな態度を取ることもあります。

非常に愛情深い穏やかな性格ですが、その愛情深さや穏やかさはあくまでも身内にしか向けられません。

だからこそ、何より飼い主に向けられる愛情がそれだけ特別なものとなりうるのです。

オーバーにリアクションをすると興奮しやすい一面もありますが、それは全て飼い主への精一杯の愛情を意味します。

 

イングリッシュ・コッカー・スパニエルの歴史

 

イギリスにはかつて土着のスパニエルがいて、その中でランド・スパニエルと呼ばれる陸地での猟に使われていた犬たちがいました。

その犬たちこそが今のイングリッシュ・コッカー・スパニエルの祖先というか源流であると考えられています。

様々な役割を与えられる猟犬の中でもひそんでいる山鳥を飛び立たせ撃ち落とされた鳥を回収することが主な仕事でした。

1892年イギリスケネルクラブはこの犬種を別の犬種として分けることになったのだそうです。

その後、イングリッシュ・コッカー・スパニエルはアメリカにわたりますが、そこでアメリカン・コッカー・スパニエルという派生種が誕生します。

2つの国の愛好家たちの意見には折り合いがつかず、今でもどちらがオリジンかで論争が巻き起こっているのだそうです。

しかし、今日においてもアメリカ以外の国では「コッカー・スパニエル」といえばイングリッシュ・コッカー・スパニエルを指します。

イギリスでの名称には犬種団体名に定冠詞Theがついて、われわれこそコッカース・パニエルの本流であるとアピールしているかのようです。

日本では長い名称を縮めた愛称として「インギー」と呼ばれることも多くあり、アメリカン・コッカー・スパニエルを「アメコカ」と呼んでいます。

 

イングリッシュ・コッカー・スパニエルの入手の仕方

 

 

イングリッシュ・コッカー・スパニエルはスパニエルの源流ということもあり購入はしやすい方です。

そんなイングリッシュ・コッカー・スパニエルはどのようにして入手すればいいのでしょうか?

 

購入はペットショップとブリーダーのどちらもあり

 

イングリッシュ・コッカー・スパニエル自体はペットショップとブリーダーのどちらからでも購入可能です。

希少種というわけではないのでどちらからでも問題ありませんが、良質のものを求める場合はブリーダーが無難でしょう。

ペットショップで買うとなるとやはり育成という点で疑問が出ますので、あまりお勧めはしません。

もちろんブリーダーだからいいというわけでもないことはここで念を押しておきます。

どちらで購入するにしても販売してくれる人の人間性と犬の健康状態をしっかり見て判断してください。

中には明らかに質の悪い個体を法外な値段で押し付けたり、劣悪な育成しかしてない個体の場合もあります。

ビジネスにおけるメンター選びと一緒で、きちんと販売する側の人間性を見て買うようにしましょう。

 

購入費は具体的にどれくらい?

 

さて、気になる購入費ですが平均の相場で25万円前後はかかることになります。

中型犬であることと優良種であることがこの値段の高さに影響しているのではないでしょうか。

特にドッグショーでタイトルを持っている親から生まれた子犬は値段が高くなります。

また、家族性腎症FNや進行性網膜萎縮症(PRA)の検査を済ませている場合は30万円超えがザラにあるのだとか。

ペット産業も決して綺麗事で成り立っているわけではないことが改めてわかって頂けたことでしょう。

決して安い買い物ではないことが分かります。

 

購入費よりも餌代がかかる

 

イングリッシュ・コッカー・スパニエルの場合購入費よりも寧ろ餌代の方に注意を向けましょう。

中型犬というのもありますが、猟犬として凄く高いスペックを誇るので維持費がとても大変なのです。

イングリッシュ・コッカー・スパニエルにおすすめのドッグフード「カナガン ドッグフード」があります。

2kgで3980円ですが、こちらを毎月食べさせると1万円ほどかかるでしょう。

しつけに使うおやつ代と合わせて月1.2万円ほどなので、年間で約14万円かかる計算です。

小型犬に比べてかなり餌の消費量が多いので、必然的にそれだけかかってしまいます。

 

イングリッシュ・コッカー・スパニエルの特徴

 

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そんなイングリッシュ・コッカー・スパニエルの特徴を上記で紹介した性格面等々と併せて紹介していきましょう。

 

猟犬としての身体能力が高い

 

猟犬として身体能力がとても高いので、活発に動き回るものの無駄な動きをあまりしません。

流石に警察犬などのレベルまでは行かなくとも、大型犬相手に怯まず戦いを挑むこともあります。

元々が鳥を取るために命がけの戦いをしていたので、外に出ると常に臨戦態勢です。

おそらくは番犬としても頼りになる存在なのではないでしょうか。

逆にいうと、そういう身体能力を押さえつけるしつけをしてはならないということです。

 

柔軟性がある

 

愛情深く家族といっしょに過ごすことに幸せを感じる犬種であり、また非常に賢くとても甘え上手です。

従順で優しい犬種ですので飼いやすく、理想的な家庭犬といえるでしょう。

活発ながら落ち着きもありいろんな環境に適応できる柔軟性を持つ犬種ですので、アパートなど集合住宅でも飼育は可能です。

どうしても中型犬となると手に負えないタイプも少なくありませんが、そういう意味では手がかからない犬種ではないでしょうか。

しかし、だからといって上から無理やり押さえつけて従わせるようなことはしないでください。

そうするとイングリッシュ・コッカー・スパニエルのいい面が全て消えてしまいます。

 

太りやすい体質である

 

こうして見てみると、良いことづくめのようですが決していいことばかりではなく、それなりにマイナス面もあります。

イングリッシュ・コッカー・スパニエルの欠点は甘えん坊故に育て方を間違えると太りやすいということです。

甘え上手であるのをいいことに、決して飼い主の方から擦り寄ることをしてはいけません。

しつけが出来た時ついついおやつを与えがちですが、それは必要最低限のものだけにしてください。

健康管理には要注意であるということです。

 

しつけのコツ

 

 

上記で説明したように、猟犬としての闘争本能が強く残っている犬種なのでしつけは決して楽ではありません。

そんなイングリッシュ・コッカー・スパニエルのしつけがうまく行くコツは果たしてどこにあるのでしょうか?

 

甘やかさないこと

 

かわいいのでつい甘やかしてしまいがちですが、気ままにさせておくと飼い主の指示を聞かなくなります

飼い主が率先してリーダーシップを発揮し、わかりやすくメリハリのある態度でしつけをしてあげてください。

好奇心旺盛なので要領よくしつけの入りやすい犬種ですが、しつけは決して手を抜かずに行いましょう。

そして何より大事なのはとにかく散歩やドッグショーなど犬の運動を優先的にしてあげることです。

毎日ちゃんと訓練すれば問題ありませんので、基本は自由にさせつつも節度はしっかり守って育てましょう

 

なるべく放し飼いにする

 

基本的には室内外のどちらでも飼育可能ですが、一戸建てで庭がある家庭の場合なるべく外で放し飼いにしましょう。

庭があるのならその庭の範囲でたくさん遊んであげて、うまく出来たらご褒美を与えてください。

あらゆる犬種の中でも褒められ伸び子の側面が強いタイプなので、基本褒めて伸ばす方針でお願いします。

大事なことは決して束縛せずハウストレーニングなどの時以外は自由にさせてあげることです。

その上で時々甘えてきたらそっと優しくしてさっと離れるくらいでちょうど良いのではないでしょうか。

 

突発性激怒症候群には要注意

 

甘えん坊とともに注意したいのは突発性激怒症候群という先天異常の疾患です。

そんなに多くはないのですが、稀にこの先天性の疾患を持つ個体がこの犬種の中に居ます。

この疾患を持つ犬種は前触れもなく突然切れて噛みついてくるということがあるので気をつけてください。

イングリッシュに限らずスパニエル系全般に時折見られるのですがこの症状は疾患によるものです。

決してしつけで何とかなる病気ではないので、このような症状が見受けられれば獣医師に相談しましょう。

とはいえ、最初からそうなるのではなく多くはストレスや退屈な時間がもたらすものになります。

なので、万全の環境でしつけを行うことを常に心がけてください。

 

イングリッシュ・コッカー・スパニエルにかかる費用

 

 

そんなイングリッシュ・コッカー・スパニエルですが、購入費に続いて気になるのはやはり生涯の維持費です。

イングリッシュ・コッカー・スパニエルの飼育にかかる初期費用は「子犬価格」「飼育環境」を合わせ約34万円です。

年間費用には「餌代」「ケア用品」「トイレ用品」「医療費(ワクチン代)」「トリミング代」が含まれます。

中型犬の医療費は年間4万円ほどなので、年間費用は少なく見積もっても最低23万円程になります。

イングリッシュ・コッカー・スパニエルの平均寿命は13年ほどなので、生涯費用は34万+23万×13年=333万円ほどになる計算です。

どんなに低く見積もっても300万超えなので、経済的に余裕がある人でないと飼えないのではないでしょうか。

 

まとめ

 

 

いかがでしたでしょうか?

イングリッシュ・コッカー・スパニエルは由緒正しい血統の犬種なので、とにかく甘やかさないことが大事です。

そういう意味ではお世辞にも初心者向きの犬種であるとは言えないかもしれません。

表面上育てやすいように見えて、その実内側に割と重たい爆弾を抱えているのが正しい評価でしょう。

しかし、十分に育て上げた時がまた素晴らしい犬種なので、経済力とチャレンジ精神のある方は是非挑戦してください。

ハードルが高い分とても素晴らしい愛犬となってくれるのではないでしょうか。

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