愛犬を迎えた時に悩むのが「名前」ですが、犬の名に関してはこちらの記事でも書いております。
今回はその第2弾というかよりブラッシュアップしたバージョンとなるので、やや被る部分も出てくるでしょう。
第1弾では犬の名前から分かる飼い主の性格などを解説して来ましたので、実践というわけではありませんでした。
今回はその第1弾の解説から更に情報をアップデートした上で、飼い主になる人の目線で見て行きます。
犬にとって名前は飼い主が自分に構ってくれるときの合図のようなものなのでとても大事です。
1度決めた名前は相当なことがない限り一生変わることはありませんので後悔しないようにつけましょう。
犬の名前ランキング2020トップ3
実践編なので、まずはどのような名前が多いのか、今年のランキングを発表いたしましょう。
とはいえトップ10を発表すると流石に長くなるのでここはあえてトップ3を厳選します。
アニコム損害保険株式会社犬の名前ランキング2020
・総合ランキング
1位 ココ
2位 ムギ
3位 ソラ
・男の子部門
1位 ソラ
2位 レオ
3位 コタロウ
・女の子部門
1位 ココ
2位 モモ
3位 ハナ
・漢字で表記される名前・男の子部門
1位 空
2位 福
3位 小太郎
・漢字で表記される名前・女の子部門
1位 麦
2位 花
3位 茶々
出典URL:https://www.anicom-sompo.co.jp/special/name_dog/dog_2020/
このような形となりましたが、やはり共通しているのは「シンプルな名前」「響きがいい」ということでしょうか。
コロナ禍においても犬の名前ランキング自体にそんなに大きな変化はないものと思われます。
ランキング2020からわかる犬の名付け方
さて、まずはこのランキングから分かる犬の名付け方の傾向を更に詳しく掘り下げていきましょう。
ここから見えてくる犬の名前の付け方は何でしょうか?
わかりやすく万人受けがいい
まず分かりやすくて万人受けがいいシンプルな名前であることが挙げられます。
どの名前も2文字〜4文字で表現されており、誰が聞いても心地よい響きのものが多いでしょう。
その名前を聞いて犬たちがきちんと反応するように出来ているところもまたいい味を出しています。
余りにも複雑な名前だと犬も理解できないし他の人たちも理解できないから大変ではないでしょうか。
非常に分かりやすいシンプルでストレートな名前にすることで分かりやすくしているものと思われます。
とはいえ、単にシンプルで万人受けがいいだけで犬の名前が成立するわけではありません。
男はカッコよく女は可愛い
2つ目に男はカッコよく女は可愛い名前が多いという傾向が挙げられるのではないでしょうか。
男の「ソラ」「レオ」「コタロウ」「空」「福」「小太郎」はどれもいかにも男の子らしい名前ですよね。
一方で女の「ココ」「モモ」「ハナ」「麦」「花」「茶々」は女の子らしい可愛い名前が目立ちます。
このあたりから何が伺えるのかというと、潜在意識ではまだまだ男=カッコいい、女=可愛いのイメージがあることです。
昨今は可愛い系男子やカッコいい系女子も増えましたが、それは顕在意識の部分だけで潜在意識は変わるものではありません。
そういう古い男女の概念がまだまだこの犬の名付け方に残っていることがここから伺えます。
ポジティブなイメージが持てる
3つ目にポジティブなイメージが持てる名前であることが挙げられます。
どの名前も聞いた印象がすごく前向きで爽やかなイメージがありませんか?
「空」なんて名前は聞いただけで爽やかな青空が浮かぶでしょうし、「花」なんて目の前にお花畑が広がる様が想像できます。
犬の名前は飼い主の願いを反映したものでもあるため、前向きなイメーが持てた方が誰にとってもいいものでしょう。
犬の名前が潜在的に持つ響きは犬にとっても飼い主にとっても特別なものであり、その思い次第で変化していきます。
良いペットライフにしたいからこそポジティブなイメージを常に高く心の中に持っておきたいものですよね。
犬の名前を付ける時の5つのポイント
さて、ここからは犬の名前を付ける時に気をつけるべき5つのポイントを解説していきましょう。
とはいっても決してストレートに正攻法で行くのではなくやはひねった裏ルートから行きます。
ここが今回の見せ場なので、是非とも参考にしてください。
ありがちな名前にしない
いきなり否定から入りますが、上記してきたありがちな名前はなるべく避けてください。
何故ならばありがちな名前をつけることは世の流行りに流されているということになりかねません。
ただでさえ日本は長い物には巻かれろの集団主義国家で民意で作られるものが正解とされがちです。
コロナ禍のありえないペットブームをはじめ、日本人はペットのつけ方も無難なものにしがちでしょう。
しかし、誰にでも出来ることをやったって面白くないし刺激がないので、どうせなら面白いことしたいですよね。
ですから、上記のランキングにありがちな名前はまずつけないことから始めます。
身体や毛色の特徴はNG
次に身体や毛色の特徴は容姿に対する弄りや差別となりかねないので避けてください。
例えばアニメだと「シロ」「チビ」という名前を見ますが、これって人間の立場でやられたら差別以外の何物でもありません。
「シロ」という名前は今だと確実に人種差別に引っかかる「くろんぼ」という差別用語と大して変わらないレベルです。
また「チビ」という名前も身体が小さいことへの弄りになってしまうので、身体的特徴は避けましょう。
犬だって好きでその毛色や身体に生まれてきたわけではなく、それをバカにされて嬉しい犬はいません。
だから容姿をネタにしたような名前の付け方も避けた方がいいのです。
キラキラネームやアニメキャラも避ける
最近流行りの「キラキラネーム 」や既存のアニメキャラもわかりやすそうですが避けた方がいいでしょう。
キラキラネームはつけている飼い主の気持ちはそれでいいかもしれませんが、周囲からは不気味に思われます。
またアニメキャラに関しても個性的な名前にはなりやすいですが、アニメファンやオタクからは憤慨ものでしょう。
特に国民的アニメと称されるサザエさんやドラえもん、ちびまる子ちゃんなどは絶対に避けてください。
それこそ上記したように安易な世の流行り廃りに乗っかっていると思われても仕方ありません。
著名人や自分の名前もつけない
これと同じ理由で著名人や自分の名前もつけるのは権威主義的であると思われかねないので避けてください。
例えば元プロ野球選手のイチローや芸能人だと木村拓哉さん(キムタク)などは安易につけると批判の対象になります。
どこの国でもそうですが、こういうスター文化には偶像崇拝という名の一種のフェティシズムが一部で存在しているものです。
熱心なアニメファンやオタクと呼ばれる人たちはまさにそのフェティシズムによって生きているのでスターの存在は絶対でしょう。
そういう人たちを迂闊に刺激して迂闊なトラブルや揉め事になりかねないことだって世の中には沢山あります。
触らぬ神に祟りなし、仏ほっとけ神構うなという諺通り権威あるものは迂闊に利用しない方が無難です。
姓名判断などに頼らない
そして最近では姓名判断などで愛犬の名前を決める人もいるらしく、詳細に解説している書籍まで出されているのだそうです。
しかし、これもまた結局は世の流行り廃り乗っかることになる上自分で名前を決められないと言っているようなものなのでやめましょう。
犬の名前を決めペットライフを豊かにしていくのはあくまでも姓名判断の本ではなく飼い主自身です。
ならば飼い主自身が自分の意思で決めて自分で名前をつけるのが一番望ましいことではないでしょうか。
まずはとことん世の流行り廃りや成功例を安易に真似しないところからスタートしてください。
犬の良い名前の付け方
それでは上記のポイントを参考に改めてどのように名前をつけていけばいいのかを解説していきましょう。
あくまでも一例ではありますが、これから犬に名前をつけようという飼い主は参考にしてみて下さい。
外国語から取る
まずこれはかなり使える有効な手ですが、外国語から取るという手があります。
特に英語やそのルーツになっているフランス語・ドイツ語あたりからつけるというのはありです。
例えば身近な例ですと、飼い主と愛犬の絆を重視したいからとフランス語でLien(リアン)と名付けた人が居ました。
リアンという響きも美しく長すぎずとてもシンプルなので愛犬につける名前としてはいいのではないでしょうか。
あるいは英語からホープ(希望)などもあり、そういう単語からもじってつけるのもありです。
元々ペット文化は海外由来のものなので外国語から取ってつけるのは1つ手段として使えます。
独自の造語を作る
2つ目に、これが1番センスが必要となりますが独自の造語を作るのも1つの手段です。
例えばhope(希望)+predict(観測)でhoedict(希望的観測)などはいかがでしょうか?
希望という単語を観測という形で具体化することでうまく具体化することが出来ます。
他にはベタですがsky highなどは空高く大きい犬に成長してほしいという願いが込められていますよね。
こういう風に既存の単語同士を組み合わせて独自の造語を形成していけばいい名前になるでしょう。
飼い主の独自性があることで他のどこにもない犬の名前を生み出すことが出来るのです。
いっそアグレッシブな名前にする
3つ目に、強い犬に育って欲しい場合はいっそのことアグレッシブな名前にするのはいかがでしょうか?
テニスの王子様ではブルドッグの名前を「ゴクトラ」とどこぞの闇営業組織に居そうな名前をつけていました。
これに倣っていっそのこと「スナイパー」「バイトキラー」あたりをつけてみるのもありかもしれません。
キラキラネームや世間にありがちな名前にするくらいならリミッターを振り切ることも大切です。
普段しないはずの発想をしてあえて思考の枠をぶち破って新境地を開拓してみる手もあります。
周りを気にしないこと
犬の名前は一生ものですが、大事なのはとにかく周りを気にせず自分を貫くことです。
誰が何と言おうが、飼い主と愛犬の絆は他の誰にも割って入ることの出来ないものでしょう。
そこに世間の目や評価なんて全く関係なく、自分がしたいと思った通りにすればいいのです。
犬の名前も同じことで、飼い主が好きだと思った名前やピンとくる名前をつければいい。
まず世間の流行り廃りやありがちな名前を止めることから始めていくのが大事です。
それが出来た時、ペットライフもきっと楽しいものになってくるのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回の記事は敢えて否定的な方向から犬の名前の付け方を解説してきました。
ここに書いてある考え方はおおよそ普通の考え方ではないし、常識的ではありません。
しかし世間に流布されている普通や常識など時代ごとにアップデートされて然るべきです。
まずは常識を疑って破壊し、そこから名前の付け方を考えていくという手法だってあります。
そのように既存の枠に囚われずに独自のルートを考えられることが大切になるでしょう。
是非とも飼い主独自の個性的な名前を考えて犬につけてあげてください。