犬の多頭飼いにおけるトイレはどうするの?必要なトイレやシーツを解説

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トイレ トイレ

前回の記事で犬の多頭飼いのしつけについて書きましたが、今回はそのしつけの一環であるトイレについてです。

トイレトレーニングについては以前にこちらの記事でも解説しましたが、こちらは1頭飼いの場合となります。

しかし、2頭以上となるとどのようにトイレトレーニングを行えばいいかわからないという飼い主もいらっしゃるでしょう。

そこで今回はトイレトレーニングの応用編として多頭飼いにおける犬のトイレトレーニングのいろはを解説します。

この記事を参考にして、いざトイレトレーニングとなっても冷静に落ち着いた対処をしてください。

 

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多頭飼いにおけるトイレの悩み

 

 

いざ多頭飼いをするとなると、相性は勿論トイレにおいても悩めるべきところは沢山あるでしょう。

まずその悩みの種・原因ともいえるべき部分についてしっかり解説して行きます。

 

トイレはいくつ用意するべきか?

 

最初に出てくるトイレの悩みはトイレをいくつ用意すべきか?という問題ではないでしょうか。

1つでもいいのか、はたまた別個買い与えて別々にする方が良いのか、経済的にも場所の配置としても悩みどころです。

そして何よりトイレを共有できるかどうかは先住犬の性格によるところが大きいでしょう。

長期間に渡り1頭飼いでなおかつ飼い主さんにぺったり甘えん坊タイプの犬がいる場合は特にこれが難しいのです。

その場合多頭飼いにするタイミングでそれぞれ専用のトイレを用意してあげるのがおすすめです。

犬にとってトイレは自分の大切なテリトリーの1つなので、新参者にいきなり使われてしまってはショックを受けてしまうかもしれません。

逆に社交的な性格の犬であれば1つであっても問題はないという犬もいるので、その辺りは犬の性格や相性を見ながら判断してください。

 

先住犬への配慮に欠けてしまう

 

多頭飼になるトイレトレーニングはついつい後住犬の方に集中してしまいがちになります。

これがかなり厄介な問題でして、後住犬の面倒を見るときは常に先住犬を立ててあげないといけないのです。

犬は飼い主の意識が自分以外のものに向かうことを敏感に察知しており、意外と冷静に客観視しています。

飼い主さんの気を引こうとわざと粗相や無駄吠えなどをする先住犬が増えますので注意しましょう。

先住犬がそのようなことをすると、その臭いにつられて後住犬のトレーニングもうまく行かなくなります。

 

後住犬が先住犬の真似をする

 

最初からトイレを一緒にさせる最大の問題は後住犬が先住犬の真似をするようになるということです。

新入りの犬は無意識のうちに先住犬の影響を受けますから、同じタイミングで同じ時にトイレしようとします。

先住犬のトイレがしっかり出来ている場合はそれで良いかもしれませんが、問題は上気した先住犬が粗相・うれしょんをした場合です。

この時に後住犬がそんな先住犬の真似をしてしまって粗相をするようになったら大問題ではないでしょうか。

多頭飼いの悩みは常にこういうところに付いて回るものであり、先住犬への影響が一番心配されます。

 

トイレを1つにする場合

 

 

上記の問題からトイレを1つにするべきか、それとも別個に分けるべきかという問題はそう簡単に決着がつきません。

その為双方のケースについてメリット・デメリットを明確に考慮する必要があるでしょう。

まずはトイレを1つにした場合のメリットとデメリット、そして上手く行かせるコツを書きます。

 

メリット

 

多頭飼いでトイレを1つにする場合は先住犬のオシッコの匂いが付いています。

その為後住犬はトイレの場所を認識しやすくしつけが簡単に行えるというメリットがあるのです。

また、飼い主としても新しいトイレを購入しなくても良いので経済的な負担が減るのも大きいでしょう。

コスパという点で見ると、1つのトイレにまとめることは多大なるメリットがあるのです。

複数の犬をまとめて面倒が見られるという点は大いにほって良いでしょう。

 

デメリット

 

犬の排泄物からの健康状態を確認したい時に、どの犬がした排泄物なのかという判断が難しくなります

便が柔らかい、尿の色が濃い・薄い等の日常的な健康状態を確認する時、または排泄物に異常があった時に判別しにくいのです。

また、先住犬が自分のトイレで他犬が排泄するのを嫌がることがあり、そうなると関係性の悪化にも繋がります。

犬はとても綺麗好きですので、自分のトイレが他の犬に汚されてしまうということにとてもデリケートなのです。

衛生面ということを考慮すると、トイレが1つであることは想像以上のデメリットが発生するのではないでしょうか。

 

上手く行かせるコツ

 

多頭飼いでトイレを1つにする場合、1頭がおしっこをしたら都度トイレシーツを交換してあげることが大切です。

匂いは絶対に残さないようにし、常に清潔な状態にして2頭目以降にトイレを行わせてください。

また、長時間飼い主が不在で犬がケージではなくフリーで生活しているときは頻繁にシーツの交換が出来ないこともあります。

そんな時はその犬のサイズよりもひと回り大きいサイズのトイレシーツをを2枚並べてトイレに設置してあげましょう。

綺麗好きな犬の場合は他の同居犬のオシッコを避けてすることも出来ますので、そういう性格かの見極めも大事です。

犬のサイズより大きめのトイレシーツを準備してあげることこそがトイレ1つで上手く行かせるコツではないでしょうか。

 

頭数分のトイレを置く場合

 

 

さて、次は頭数分に応じてトイレを置く場合のメリット・デメリット・上手く行かせるコツです。

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1頭の時と比べての違いなど比較も交えながら解説して行きましょう。

 

メリット

 

メリットはそれぞれの犬の排泄物による健康状態の確認がしやすく、何かしらの異常に気付きやすいということです。

ただし、しっかりとしつけをしないと犬の気分によって他犬のトイレで排泄してしまうことがありますので注意してください。

そこさえ守ることが出来れば衛生面から見ると先住犬と後住犬の双方に負担がかかりません。

また、犬が排泄をする時間が異なるという問題もこのやり方であればそれぞれの犬のバイオリズムに合わせて行えるので解消できます。

 

デメリット

 

デメリットとしては後住犬が先住犬のトイレと自分のトイレの両方を使用する傾向にあるということです。

後住犬のトイレのしつけを率先して行うと良いですが、個々のトイレで排泄をさせるのは少ししつけが難しくなります。

また、何よりも金銭的負担と手間が増えることで、トイレシーツの使用量が増え片づけにも時間がかかることです。

コストパフォーマンスが凄まじくかかってしまうというのが頭数に応じたトイレを使用する際の最大のデメリットでしょう。

 

上手く行かせるコツ

 

まずはそれぞれの犬が自分の排泄場所でしっかりと排泄できるようにする為には、事前のしつけの徹底が必要です。

その為にも前回の記事で述べたように最初は先住犬と後住犬を切り離して別々の場所でしつけるようにしましょう。

また、先住犬ないし後住犬が勝手に他の犬のトイレを使わないように排泄を済ませたら即座に片付けを行うことです。

必要な時以外にトイレを出さず、あくまでも別々のトイレを定着させることでこの問題を解決することができます。

 

犬の多頭飼い向きのトイレやシーツのコツ

 

 

メリットとデメリットを明らかにした上で多頭飼い向きのトイレやトイレシーツのコツについて解説していきます。

 

トイレは別個に用意する

 

やはりトイレは犬のサイズなどに応じて別個に用意した方が上手く行くので、お金はかかっても複数買いましょう。

主従関係で考えると、自分がボスであることをマーキングで主張する犬もいるので注意が必要です。

このような背景から先住犬は自分のトイレで他の犬が排泄することを嫌がることがあります。

そういう問題を解消する為にも、きちんと別個にトイレを用意してあげてください。

別個に用意したトイレであれば犬も安心して排泄を行うことが出来るでしょう。

 

排泄は別々の時間帯に外で行う

 

マンションなどの賃貸は別として、一戸建ての場合トイレは別々の時間帯に外でするのが良いでしょう。

別々の時間帯にするのは犬にとってトイレは誰にも見られたくないプライベートな時間だからです。

外でさせるのも当然家の中を尿の匂いで汚さないようにするという衛生面を配慮しています。

ですから、絶対に犬毎に時間帯を替えて行わせるという交代制が一番上手く行く秘訣でしょう。

 

トイレシーツも多めにする

 

多頭飼いをする場合は尿の量が増えるのでペットシーツのサイズや質にも注意しなくてはいけません。

神経質な犬の場合は自分の尿、他の犬の尿を踏みたくないが為に汚れていない場所で排泄しようとします。

この時トイレシーツにきれいな部分がないと、トイレ以外の汚してほしくない場所で粗相をしてしまうことがあるのです。

トイレシーツは大きめサイズを準備しなくてはならず、そんじょそこらの安物を買うのは絶対にやめましょう。

また、トイレ環境が悪く排泄を我慢してしまった場合は膀胱炎になってしまう危険性もあるので十分気を付けてください。

 

一回り大きいサイズのペットシーツを用意する

 

上記したように、多頭飼いの場合ですぐにペットシーツが交換できない場合はすぐにシーツが汚れてしまいます。

衛生面をしっかりと考えなくてはいけないので、犬のサイズより大きめのトイレシーツを必ず用意しましょう。

また、足に尿が付きにくい吸収性に優れたシーツを使用することで先住犬にも後住犬にも匂いが残らないようにします

細かいことのようですが、ここまで配慮できて初めて多頭飼いにおけるトイレのしつけは成功といえるでしょう。

 

最悪に難しい場合はしつけ教室へ

 

 

これだけのことを意識していても、犬だって所詮は生き物ですから上手く行かない場合もあるでしょう。

どうしてもトイレトレーニングが上手く行かない場合、去勢後にしつけ教室に預けて、徹底的に鍛えてください。

プロの専門家の指導なしに初心者がいきなり2頭以上の犬の面倒を一度に見ることは苦痛に他なりません。

その場合は無理をせずプロの方に見てもらい、同席の許可を取った上できちんとしつけてもらいましょう。

また、専門家はこの手の問題を解決するプロなので、対価さえ払えばきちんと教えてくださいます。

そのあたりの判断力も凄く大事になってくるので、決して独断専行でやらないことです。

 

まとめ

 

 

いかがでしたでしょうか?

今回は多頭飼いをする時のトイレ問題に関することをあれやこれや論じてまいりました。

大事なことはとにかく先住犬と後住犬の双方の関係が悪化しないように気をつけることです。

先住犬が同じトイレでストレスを感じていないか確認すること、トイレ環境を整えてあげてください。

先住犬と後住犬両方がストレスなく快適に、また衛生的に暮らせるトイレ環境を整えてあげましょう。

そしてどうしても上手く行かない場合は専門家に相談して、きちんと指導を仰ぐことが大切です。

これらを守って素敵な多頭飼いライフとしましょう。

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