犬の鳴き声は迷惑防止条例違反になる!?恐ろしい犬の無駄吠えの落とし穴

スポンサーリンク
犬の夜鳴き 犬の豆知識

以前の記事で犬の無駄吠えに関する記事を書きましたが、実はこれには大きな罠があります。

それはこの無駄吠えを放置しておくと、いずれ迷惑防止条例違反になるということです。

このため、犬の飼い主として無駄吠えや夜鳴き対策、鳴き声が外に漏れにくいよう防音対策をしっかりしておくことが大切でしょう。

とはいえ、犬の無駄吠えは1つの「」になってしまっていることもあり、なかなか対策という対策を打ちにくいという飼い主もいるはずです。

本項では犬の鳴き声により迷惑防止条例違反になった過去の判例をはじめ、犬の鳴き声の苦情対策や防音対策までまとめてご紹介します。

 

スポンサーリンク

犬の鳴き声はご近所騒動になりやすい

 

 

東京環境測定センターの騒音の測定結果によれば、犬の鳴き声は90dB(デシベル)に相当します。

これはかなりの大音量で、窓を開けた状態の地下鉄の車内よりもうるさく、騒々しい工場の中と同レベルの騒音とされるレベルです。

犬は吠える動物ですから、鳴き声をあげるのは当たり前ですが、犬嫌いの人や犬の鳴き声に不快に感じる人がいるのも事実です。

飼い主は犬の鳴き声がご近所トラブルの原因にならないよう注意することも、飼い主としての責任だと理解しておかなければなりません。

しかも1回や2回程度で済めばまだいい方で、最悪の場合これが習慣化してしまう可能性もあり、それが迷惑防止条例違反につながるのです。

そうならないようにするために、ここでは早い段階で先制攻撃を打っておくことhが何よりも大切になってきます。

犬の鳴き声が迷惑防止条例違反になる事例

 

 

犬の鳴き声はご近所さんとのトラブルの原因になりやすいので、犬を飼ったら飼い主はそのことを十分に注意しなければなりません。

あまりにも鳴き声がうるさいと迷惑防止条例違反になることもあり、その為のネガティブシミュレーションは必要です。

まずは犬の鳴き声の生活騒音レベルや過去に迷惑防止条例違反となった判例からご紹介しましょう。

 

犬の鳴き声の音量はどれくらいなのか?

 

犬の無駄吠えを不快に感じ、マンションの管理会社や保健所・警察などに苦情を寄せる人も少なくないでしょう。

実際のところ、大阪府が成人1312人に対して実施した騒音に関するアンケートでは犬(ペット)の鳴き声が生活騒音で気になると30%近くの人が回答しています。

騒音の度合いを表すのにdB(デシベル)という単位を用いますが、犬の鳴き声は上記でも説明したよに90dBの騒音レベルです。

これを毎晩毎晩工事現場や建築現場の騒音のごとく聞かされ続けるのですから、聞かされる側はたまったものではないことでしょう。

たかが犬、されど犬という自覚はそれゆえにしっかりと持たねばならず、なおさらのこと無駄吠えを無くさせることが大事になります。

ここがきちんと出来ていないと、後々大きな損失に繋がって行くので、そのためにも憂いはバッサリ断って置いてください。

 

迷惑防止条例違反になる可能性のあるケース

 

多少吠えるのは致し方ないことなので、もちろん問題ありませんが、常識の範囲を超えて大きな鳴き声でずっと吠え続けているのは流石に問題です。

また、苦情が出ても飼い主が改善しようとしない、飼い主としての責務である適正飼育をしていない場合は、迷惑防止条例違反に抵触する可能性があります。

もっとも、これはよっぽど悪質な場合でない限りは起こることではなく、きちんと対策さえして入れば安全な生活となるのです。

だから、落とし穴といえば落とし穴ですが、事前準備と対策さえきちんとしておけばまず違反になるということは決してありません。

現実にこの違反で問題になることはまあよほどのことがない限りはないと言ってもいい、本当に最悪中の最悪というところでしょう。

 

犬の鳴き声で迷惑防止条例違反となった過去の判例

 

数少ないとはいえ、実際過去には犬の鳴き声が迷惑防止条例違反となった判例もありますので、ここで紹介しましょう。

2015年大阪地方裁判所は昼夜問わず鳴き続ける犬の鳴き声の苦情に対して問題解決をしようとしなかった飼い主に迷惑防止条例違反だとする判決を下しました。

原告は睡眠障害を伴う神経症を患い、その健康悪化が犬の鳴き声が原因であることが認められ、損害賠償金として38万円を支払うよう飼い主に命じたのです。

まあ慰謝料と考えれば馬鹿高い額ではありませんが、38万円は普通のサラリーマンの給料2ヵ月分のお支払いとなるので、痛手であることには間違いありません

このように裁判にまで発展してしまうことがあるので、近隣の住民の迷惑にならないよう十分に気をつける必要があります。

 

愛犬の鳴き声で苦情を出さないようにする対策

 

 

愛犬の鳴き声により苦情が出ないようにするには、無駄吠えのしつけや夜鳴き対策が欠かせません。

無駄吠え対策に関してはこちらの記事でも紹介していますが、今回はそれにプラスしての応用対策を紹介しましょう。

 

警戒吠えの対策をする

 

些細な物音や窓の外に人が通るたびに吠えたりすると近所迷惑になることは間違いありません。

まずは窓の近くに愛犬のベッドを置かない、外が見えないようにカーテンを閉めるなど、防音対策をしっかりしましょう。

この防音対策こそ地味ですがとても大事なところであり、室内飼いの場合は基本外が見えないように対策をすることです。

犬は刺激に敏感な生き物なので、不要に外に出してしまうのは避けたいところではないでしょうか。

それを避けるためにも、犬が外を見れない環境を強制的に作り出して、外に出ないようにコントロールしていきます。

そうすれば迂闊に犬は外に出ることができませんから、非常に良い防音対策となるはずです。

スポンサードリンク

 

孤独や刺激に慣れさせて耐性をつける

 

さみしがり屋で留守番に慣れていない犬などは飼い主が留守のとき吠え続けてしまうことがあるでしょう。

おとなしく留守番ができるようにするには、トレーニングをして徐々に慣れさせる必要があります。

最初は留守にする時間を5分程度までに、5分経ったら戻るというのを繰り返していき、少しずつ留守番時間を増やして慣れさていくのです。

また、留守番中に愛犬が鳴いていないか知りたいときはペットカメラを活用するとよいでしょう。

そうすれば愛犬がどれくらいの時間おとなしく過ごせるのか把握できるので、無駄な接触を減らすことができます。

ここができるようになってくれば、防音対策は完璧と言っても過言ではありません。

 

運動不足による夜鳴きを防ぐ

 

運動不足により体力があり余っていると、ストレスから夜鳴きをすることがあるのではないでしょうか。

犬種によって必要とする運動量は異なりますが、1日の散歩時間の目安は以下といわれています。

  • 小型犬:朝夕に各15~30分程度
  • 中型犬:朝夕に各30~45分程度
  • 大型犬:朝夕に各1時間程度

散歩を十分にしてあげるのはもちろん、おもちゃで遊んであげるなどもして、夜中まで体力が残らないようにしましょう。

犬を強制的に遊びなどで疲れさせることができれば、夜中に無駄吠えをするエネルギーはなくなります。

こうして適宜対策を講じることで、無駄吠えによる迷惑防止条例違反に至らずに済むのです。

 

防音対策に有効な防音用品

 

 

愛犬の鳴き声を外になるべく漏れないようにするには、吸音パネルや防音カーテンが役立ちます。

ここでは防音対策として犬の無駄吠えを解消するために役立てられる品を紹介しましょう。

 

吸音パネル

 

マンションやアパートなどの集合住宅は壁越しに鳴き声が漏れることが考えられます。

そのため吸音パネルを壁に取り付けて防音対策をすると、犬の無駄吠えはおろか室内の叫び声が外に響かなくなるのです。

吸音パネルは室内の音を吸収し反響を抑えるためのものであり、特別な工事などは不要で指示書通りに壁に取り付けで解決できます。

フェルトタイプのものなどもあり、穴が目立たない虫ピンで設置するので、賃貸住宅でも使用できるのです。

ですから、吸音パネルは犬の無駄吠えも含んだ一つの防音対策として完璧ではないでしょうか。

 

防音カーテン

 

防音カーテンはカーテンと窓の間に隙間ができないようにすると防音効果が高まります。

そのため、防音レースカーテンと防音カーテンを2重にしたりするとよく、防音パネルとセットで使えば防音対策は完璧でしょう。

また、窓の隙間から音が漏れないよう、窓よりも大きいものを付けて、犬の無駄吠えを避けることを徹底してください。

せっかくの防音カーテンもただ吊るすだけでは効果が得られにくくなってしまうので気をつけましょう。

このセットがあることにより、犬は無駄吠えを回避することができ、安全安心のペットライフを送ることができるのです。

 

防音用ケージ

 

中には防音対策に特化したボックス型のケージなども探せばあるので、それを用いれば簡単に犬の鳴き声を防げます。

また、普段は犬をそのケージから出さないようにすることで、安心させることも出来るのです。

犬は何だかんだ安定した居場所があることで安心する生き物なので、それを満たしてあげましょう。

逆に安全な居場所がないからこそ、犬は刺激に敏感になりストレスが溜まって叫び出すのです。

それを防ぐ最短の方法は必要な時以外防音用ケージに入れておくことではないでしょうか。

 

犬が吠える理由を知る

 

 

とはいえ、犬は吠える動物ですから、しつけと称して無理やり吠えるのをやめさせても、根本的な解決にはなりません。

なぜなら、犬が吠えるには理由があるからであり、犬が吠える理由には大きく分けて4つありますので、復習を兼ねてまとめました。

  1. 警戒吠え(走り去るバイクや車、インターホンの音、来客などに反応)
  2. 要求吠え(お腹が空いた、構って欲しいときなど)
  3. 遠吠え(サイレンや鐘などに反応、不安や気を引きたいなど)
  4. 夜鳴き(認知症、運動不足、寂しいときなど)

犬にとって吠えることはコミュニケーションの1つと考えられ、後ろから急に走り去るバイクや車に追われれば不安や恐怖を感じます。

一般的に、犬の遠吠えは遠くにいる仲間とのコミュニケーション方法として知られていますが、ひとりでいることへの不安や飼い主の気を引きたい生き物です。

夜鳴きの原因は様々あり、認知症を患っている老犬や運動不足、飼い主とのコミュニケーション不足で寂しさやストレス発散で夜鳴きをする犬もいます。

このように犬がなぜ吠えるのか理由を知ることで、飼い主がとるべき行動は異なることを理解しましょう。

 

まとめ

 

 

いかがでしたでしょうか?

今回は犬の無駄吠えが法律に違反することがありうるという最悪のケースを想定した内容をお伝えしました。

飼い主である本人は「愛犬の鳴き声はかわいい」と思っていても、他人にとっては不快な音に感じられる場合もあります。

近隣への配慮を忘れずに犬と暮らすのも飼い主としての努めなので、苦情が出ないように無駄吠えのしつけや防音対策をしておくようにしましょう。

そうした常日頃の心がけこそが快適なペットライフを送るための第一歩です。

タイトルとURLをコピーしました