尻尾の付け根は犬の急所!?喜んだり嫌がったりする理由と対策を解説!

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尻尾

ここまで犬の尻尾の記事を書いてきましたが、今回はそんな尻尾にも実は急所らしき部分があることを解説して行きましょう。

みなさんは背中にある犬の尻尾の付け根が実はかなりの急所であることをご存知でしょうか?

飼い主であれば大なり小なり聞いたことあるかもしれませんが、全員が全員そういうわけでもありません。

この尻尾の付け根は犬が喜ぶこともあれば嫌がることもある、とんでもなく大切かつデリケートな場所なのです。

本稿ではそんな尻尾の付け根のメカニズムや秘密などについて理由や対策と共にお伝えして行きます。

これから犬を飼おうという方にとっても有益な情報となりうるでしょうから、是非参考にしてみてください。

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犬は「撫でる」ことが大事である

まず尻尾の付け根以前に犬はそもそも「撫でる」ことで快楽を覚えて、飼い主への信頼を寄せて行くようになる生き物です。

犬を撫でる行為は犬との信頼関係を築くために欠かせない大切なフィジカルコンタクトです。

また、日々のケアや健康チェックのためにも体に触れて大丈夫なようにしつけることが大事であることを忘れないようにしましょう。

勿論これも犬種ごとに千差万別あって、撫でられることが好きか嫌いかは犬個体の性格によっても変わってきます。

しかし、「どこを触られても平気!」という子はあまり多くはなく、やはり触られていい場所とそうではない場所があるのです。

犬の尻尾の付け根はまさにその「触られていい場所」の一つであり、コツをマスターすれば犬を懐かせることができます。

犬の五つの急所

犬には撫でられて嬉しい五つの急所が存在し、飼い主はそこを徹底的に撫でてあげることで犬と簡単に仲良くなることができます。

尻尾の付け根も含む犬の五つの急所をこれから紹介しますので、是非飼い主さんは覚えてください。

尻尾の付け根

まず尻尾の付け根に関してですが、背中側の尻尾の付け根は動かすことで凝りやすい部分なので、撫でてあげると犬が喜びます。

更に犬の腰としっぽの間には「腰百会」というツボがあり、体のバランスを整える作用があるという秘密があるのです。

これこそが尻尾の付け根が犬の急所の一つたる所以であり、ここを突かれると犬は一気に脆くなってしまうのでしょう。

トントンと軽くたたくように刺激を与えたり、マッサージのようにもんだり、軽くかいてあげるのもおすすめです。

「もっとして!」とお尻を突き出してくるドMな犬もいるので、その時はたくさんいじって遊んであげてください。

あごの下

ここもすごく有名な犬の急所であり、触られると気持ちよさそうな顔をする犬が多いので、知らず知らずのうちにあごの下をなでてあげている飼い主もいるかもしれません。

犬ののどぼとけの両脇には人間でいうところの「人迎」というツボがあり、ここを刺激してあげることで犬の快楽は一気に増して行くのです。

自律神経を整える働きがあり、温めたり軽く刺激したりすることで犬の免疫力が上がり、リラックスさせる効果をもたらしてくれます。

しかし、あまり強く押すとむせるので手のひらや手の甲で胸にかけてなでおろすようにさすってください。

手を犬の前に出し、においを嗅がせてからそのままあごの下に移動させるとスムーズに快楽を覚えさせることができるので、実践してみましょう。

耳の付け根・後ろ

犬は体の構造上、自分で耳を触れないようにできており、脚はなんとか届くかもしれませんが繊細な動きは難しいのです。まさに「痒い所に手が届かない」というものでしょう。

耳のまわりにはたくさんのツボが集まっていて、刺激するとリラックスや血行促進に効果がありますので、是非触って刺激してあげてください。

また、外耳炎などの病気にかかっていると痛がる部分なので、健康チェックのバロメーターとしても役立ちます。

かゆくなっても自分で対処しにくい場所なので、カキカキしてあげるのもいいのではないでしょうか。

しかし、耳そのものを触られるのは好まない犬が多いので、なでるときは耳の付け根や後ろ側のみにしてあげることが大事です。

首周り

人間の頭は体重の8~13%を占め、体重50kgの人だと約5kgであり、それを常に支えつつ腕の上げ下げを行うため人間の肩は凝りやすくできています

その点、犬は肩で頭を支えず前足を大きく持ち上げることもないので、肩凝りとは無縁ですが、骨格の関係上首の方が凝りやすくなっているのです。

骨格で考えると、人間は頭を頸椎に乗せている状態ですが、犬は筋肉で持ち上げなくてはならないため首が凝るのも無理ありません。

首の後ろは親指で円を描くように軽く押したり、手で大きくなでさすったりしてあげると喜びますので、マッサージの要領で撫でましょう。

定期的に行なってあげると犬もそれを待ち遠しく思い始めるので、是非実践してみてください。

おでこ・眉間

おでこや眉間のあたりもまたなでられると犬がうっとりする部分であり、なかなか自分では触れないので、人間の絶妙なタッチで優しく撫でてあげましょう。

眉間は急所でもあり、急に手を出すと驚いてしまうので声をかけながらゆっくりと撫でると犬の表情も自然と和らぎます。

コツとしては両手で犬の顔を包み込むようにして親指でなでたり、人差し指でやさしくなぞったりしてください。

とてもデリケートな部分なので、ぐいぐい押すのは厳禁ですので慎重に撫でることが犬に好感を持たれる秘訣です。

心配な場合は生後3カ月くらいまでは触らないようにし、獣医に愛犬の大泉門がきちんと閉じているのか確認してからなでるといいでしょう。

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犬が尻尾の付け根を気にする理由

尻尾の付け根のは体が柔らかい犬にとっては舌が届く場所でもあるので、ここを撫でられると気持ちがいいということがあります。

しかし、必ずしもそれが快適というわけではなく、四六時中舐め回しているようであれば要注意です。

そんな時の犬は飼い主に付け根を触られても逆効果で起こりますが、その理由を述べましょう。

アレルギー性疾患

ノミに噛まれた場合やアレルギー反応を起こしたときには尻尾の内側の皮膚の薄い部分が真っ赤になるほどに炎症してしまいます。

強烈な痒みと違和感に犬は耐えかねて自分で舐めてしまい、ここまで進行してしまうと、投薬治療が欠かせなくなります

必ず毛もぬけてしまいますので、皮膚はかなり無防備な状態にさらされており、そんな状態の付け根に触ると犬の健康を害します。

また、治りにくいという性質もありますので、早期発見が肝心ですのでサインを見逃さないようにしましょう。

もし付け根が異様なまでに腫れていたら、それはもう十分な危険サインとなるので気をつけてください。

肛門周囲の炎症

尻尾の付け根の違和感の2つ目に、膿皮症を起こしていることが理由になっているということが挙げられます。

犬の免疫が下がっているときに発症しやすい皮膚炎であり、最初は尻尾の付け根がほんのりと赤みを帯びているだけなのです。

しかし、それを舐め続けることで、掻き壊したような感じになってしまうのであり、これは大変困った状態です。

犬の方も、強烈な痒みに耐えかねていますので、こうなってしまてはもうどうしようもありません

そもそも膿皮症は膿を伴う皮膚の炎症ですので、痒みが痛みに変ってしまtたり何度も舐めてしまうと食欲の元気もなくなったりするほど、強烈な痒みを伴います。

なので、絶対にそうならないように目を光らせて見守ってくださいね。

尻尾の付け根の治療法

上記のように、尻尾の付け根が赤く腫れ上がっている時にはどのように対処すればよろしいのでしょうか?

ここでは尻尾の付け根が腫れ上がっていることへの対処法・治療法を掘り下げていきます。

アレルギー性疾患の場合

ステロイドを使うことで、一旦痒みを抑える選択をする場合がほとんどであり、緩い塗り薬では効果がなかなか出ません

その間も舐めないような工夫が必要で、防御しておかないと犬はずっと舐め続けてしまう可能性があるからです。

痒みを止めるということで、ステロイド系のお薬をしばらく飲むことになりますが、飼い主の中にはステロイドを使うことに抵抗を感じられる方もいます。

しかし、尻尾の根元の痒みは人間の想像以上に強烈な痒みなのであり、治療を進めるためにもまずは痒みを抑えることが先です。

投薬治療で痒みを止めてから塗り薬で根気よく治すというのが標準的な治療方針になりますので、長期治療になることを覚悟しておきましょう。

肛門周囲の炎症の場合

肛門周囲が炎症を起こした場合は風通しをよくするために、お尻の被毛をある程度刈り込んでしまいましょう

そしてまた、薬用シャンプーを週に2回程度使い清潔保つように心がけ、常に尻尾の付け根が汚れていないかをチェックしてください。

薬は抗生物質と抗菌剤を併用して、根気よく治していく以外に方法はなく、一度膿皮症にかかってしまうと難治性の皮膚の疾患として治療期間が長引きます

体全体の免疫力を高めて徹底的に菌を殺してしまうように、薬浴などで皮膚の奥にまで抗菌剤が浸透するようにお湯につかりながら治療をして行きましょう。

そうすることによって、肛門周囲の炎症は自然と治すことができ、楽に生活することが出来るようになるのではないでしょうか。

撫でる時は常にTPOが大事

こうして見て行くと、犬を撫でる時は常にTPOが大事となり、いつどこでどの場所をどんな状況で撫でるのかが大事となってきます。

もしここで撫でてしまうと犬は怒ってしまうかもしれないといった押し引きのタイミングは本当に大切となってくるのです。

その意味で犬の尻尾の付け根は急所の一つであると同時に、そのツボの押し方次第で犬を幸せにも不幸にもしてしまいます。

ですから、飼い主は決して安易な気持ちで犬の尻尾の付け根を始め、様々なところを刺激していいというわけではありません。

一寸の虫にも五分の魂という諺があるように、犬にだって犬なりのプライドがあるのですからそれを大切にしてあげましょう。

飼い主の心一つで犬は強くも弱くもなるのですから、強い犬へとしっかり育て上げてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

このように、犬は尻尾の付け根をはじめとして、撫でられて嬉しい急所が沢山存在する生き物です。

しかし、その多くが疲れが溜まっている場所だったりツボとなっている場所だったりするので、撫でるだけでなく軽くマッサージをしてあげると喜んでもらえるでしょう。

そして、もし炎症を起こしているなどの理由で付け根を気にしていたとしたら、それは立派な病気のサインであって、絶対に見逃してはいけません。

その時には病院に連れて行き、適切な治療法を施して犬にとって優しい治療法を選択してあげてください。

飼い主の勇気ある優しい行動が犬を救うことにもつながり、快適なペットライフを約束してくれるのです。

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